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こんにちわ。トラジロウです!

>>前編からの続きです。少数精鋭の優良ベンチャー企業での社長面接にのぞんだ私は「働き方改革」を掲げ、いつも通り自分のスタンスを真っすぐに伝えました。しかし案の定空気は一変してしまい、イヤ~な空気が漂ってしまいました。。。


住宅業界こそ「働き方改革が」必要な訳

面接を行っていた応接室のムードが完全に一変してしまった中、それでも私は臆することなく自分の考えを淡々と語っていきました。








<私、>
「米倉社長!気分を害されたようでしたら申し訳ございません。。
今まで私は非合理的な職場も多数経験して参りました。トップダウンで全く不合理な業務命令にも従ってきました。
他にも徹夜で仕事したり、パワハラ上司からの嫌がらせ、毎日何百件も電話や訪問をさせられたり、早朝に出勤して2時間以上掃除をしたり、真夏の炎天下に何千枚ものチラシを配ったり、、苦労話や不合理話ならいくらでも浮かんできます。
しかし、どんなにプラス思考を持ってしてもこのような過去の稚拙な昔話を美化することは不可能です。
失った時間や多大な労力、さらには精神的負担などを考えると大変心苦しい思いしかありません。」




<米倉社長、>
「全く苦労もしないで全て円満にまわしていこうということには賛成出来ません。
私は30年前にこの会社を一人で立ち上げた時は相当な覚悟を持って臨んでいました。
秩序や規則を守るのは社会人のルールですし、無駄や苦労も時には社員の人格形成に貢献する場合もあります。
この会社だってずっと順風満帆だったわけじゃない。。死ぬほど追い詰められたことも何度かあります。。」




、、と社長の話しに熱が入ってしまいそうだったので、、、




<私、>
「米倉社長。。私は苦労話をしたいわけではありません。。。
私は人一倍そういった経験もした中、今客観的にみると
現代の働き方は昔のそれと全く変わってきていると言いたいのです。」




<米倉社長>
「そもそもよほどの理由でも無い限り朝会社に出勤するのは当たり前です。
完全週休2日制などを掲げてもどうせ住宅業界は完全に休みなんかとれないのはわかっているはずです。」




<私、>
「お言葉ですが、朝会社に来るのがルールだとか社員が苦労や無駄をすることが人格形成につながるだとか、、
残念ながら社長の考え方はグローバル化社会の現代企業のあり方とは全く逆行してしまっています。。
あきらかに消耗する朝のラッシュアワー時に必ず強制出勤してくるのは無駄
だと「働き方改革推進企業」はまず第一に言っています。
会社が社員を無理やりルールで縛らなくても無駄な体力や精神的負担が働き方改革によって軽減されれば業務効率は確実に上がります。これは複数の企業で既に実証済です。
そして社員のモチベーションも上がり、さらには自分を守ってくれる会社に対して愛社精神も芽生えてきます。
これは私が独自の理論で言っているわけではなくて、
今はそういう時代になってきています。




完全に仏頂面になった米倉社長は終始納得いかなそうな顔でこちらを見つめていました。




<米倉社長>
「別に休みの日に出勤してくれと頼んだことはないし、休みはキッチリ休めばいいじゃないですか。」




<私、>
「もちろんです。そうは言っても近隣クレームや突発的な仕様変更、さらには工期厳守など、、
即日対応すべきあらゆる事象が頻繁に勃発する住宅業界で休みを満足に取得するのは残念ながら不可能です。
公務員や内勤系の一般的サラリーマンとは全く違うのです。
住宅系営業マンは
休日も常に臨戦体制でいますし携帯も常に気にしています。
だからこそフレックス勤務を導入して半日でも休める時は休ませて肉体的にも精神的にも配慮してあげることが必要なんです。
ブッチャケ休みでも出動して何とかしなければ結果的に自分の首が絞まって身動きとれなくなるので、例え「休め!」と強要されたとしても無理やり出動して納めなくてはいけません。
まともな社員ならみんな覚悟してますし実際にそうすると思います。
だから住宅業界は離職率も高いしウツになる人もいっぱいいるんです。」



もう内定の可能性の無い社長面接を終えて

そんなこんなで面接も終盤にさしかかりました。

思えば面接の初期段階で私が働き方改革の話しをした時点で米倉社長の顔色が険しくなり

正直、、、


この会社が私に内定を出すことは無いだろう。。


ということを悟ってはいましたが、、、

そうは言っても私の経歴を高く評価して社長面接までさせて頂いたことには素直に敬意を表したいと思い


今回も自分のスタンスを最後まで貫いて社長面接を終えました。


米倉社長と応接室を出ると広いフロアが広がっており、そこで20人ほどの社員が仕事をしていました。


、、と、その時、米倉社長が大きく声をあげました。




<米倉社長>

「お客様がお帰りだよ!」




すると、、


20人ほどの社員が一糸乱れず一斉に立ちあがり




<社員一同>

「ありがとうございましたっ!!」




そのあまりにも圧倒的な結束力?機動力?にはかなり驚かされました。






言い方は悪いですが北朝鮮の一糸乱れぬ軍隊の行進シーンをわずかながらイメージしてしまったほどです。。

今思えば最初に対応してくれた神対応の若手社員も、相当厳しく社員教育をされていたので、あのような神対応の振る舞いが出来るのかもしれません。。。

仮にこのシーンが10年以上前であれば私も、


いや~、すばらしい!社長が厳しく教育してんだろうな~、軍隊みたいにビッチリ揃っててホント気持ちいい!


と素直に感じたと思います。


しかし、、


正直、、なんだかチョット時代錯誤??に感じてしまい、あまり良い印象を受けませんでした。。。


まあ、、どちらにせよ内定にはならないと思うのでどうでもいいことかもしれませんが。。。

今回の社長面接の結果は?

面接を終えて帰路につく前に、私はビズリーチのヘッドハンターに報告の電話をしました。


<ヘッドハンター>
「もしもし、ああ、トラジロウさんですか?お待ちしてましたよ~。どうでした!?米倉社長と話しが合ったんじゃないですか?」


<私、>
「すみません。。。ハッキリ言って今回はダメだと思います。」


<ヘッドハンター>
「え~、、どうしてですか?米倉社長とは絶対に合うと思ったんですけど。。
米倉社長は様々な新しい発想や多角的な視点でART企画をここまでの優良ベンチャー企業に進化させてきた優秀な社長です。
だからトラジロウさんの働き方改革の部分にも絶対共感すると思ってたんですけどね。。」


<私、>
「私の掲げる現代企業の働き方改革の部分には全く共感してくれませんでしたね。。。
厳格なルールを掲げて時には無駄や苦労も受け入れることで会社は成り立つと自信を持っておられました。
確かに私も全て否定する気は全くありませんが。。。
なので正直当初から私とはかなりのズレがありました。。。
決して米倉社長が悪いとは思いませんが、ちょっと残念な結果でしたね。。。
いづれにしても申し訳ありません。。。」




案の定、数日後にヘッドハンターから


「先ほど米倉社長から私に連絡がありまして、、トラジロウさんとはちょっと合わなかったと言っていました。」

と連絡を受けました。

最近いろいろと面接を受けて想う事

最近はかなり金銭的に苦しいため、本格的に転職就職活動をして10社ほど面接を受けました。

私が転職(再就職)先に求める条件は


● 基本的にはフレックス勤務(休日出勤は覚悟してますし残業も気にしません)

● 転勤不可(これは絶対)

● 月給40万以上(それ以下ならフリーランスでもいけるので)

● 社長と直で話しができる


ほかにもありますが、絶対に譲れないのはこんなところです。

最近面接を受けた会社はそのほとんどが社員数100人以下で東京近郊の会社です。


よく、ネットや書籍などで

面接を確実に通す完全征服ガイド

といったフレーズをみかけますが、、

はっきり言って面接時に一切否定をせず


完全イエスマンになれば面接通過確立は圧倒的に高くなります。


しかし私の場合、大手企業から少数精鋭のベンチャー企業まで実際に身をもって体感してきているため

絶対にイエスマンにはなれません。。。


今度入社した会社は絶対に辞めたくありません。


だって会社を辞めるのもすごく大変ですから。。。

ということで


正しく自分の条件や思いを伝えるとほとんど面接が通りません。


ようは、

大手企業ならまた話は別ですが、私が最近受けている中小企業の場合、

内定を出しても結果来てくれなかったらすごく困る訳です。

なので、どんなに経歴が良くても、また人柄がよくても


内定を出したら絶対に裏切らないで確実に入社してくれる人


を探している傾向が強いようにスゴク感じました。

私の場合は、働き方改革だとかゴチャゴチャ言ってくるので、

この人は建築の経歴だけはあるけど実際に内定を出しても来ないかもしれないし、いろいろとうるさいこと言ってきて面倒くさいかも?

といった具合で敬遠されているのではと感じます。。

それだけでは無いと思いますが、

ここ2カ月弱の短期間で面接を受けた企業が10社ありますが、

すべて企業からのオファーで始まった面接にもかかわらず、


7社からお断りを頂いている情況です。


もちろん今回のようにハッキリと自分のスタンスを出しきっての結果なので当然ではありますが。。。

しかし、

今後もこれに懲りずに同じスタンスで転職(私の場合は就職)活動をすすめていきたいと思います!<完>


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