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こんにちわ。トラジロウです!


昨日10月8日、一級建築士設計製図試験3回目を


40代角番(一次試験の学科免除が今回最後になってしまう受験者の事です)


という劣勢な状況の中、真っ向勝負に挑んできました。。


朝11:00から17:30分までの六時間半もの長時間、、


ペットボトルの水を三口飲んだ以外はオシッコにも行かず死に物狂いで最後の設計製図試験に立ち向かいました。。

※今回の記事は一級建築士試験を受けたことのある人でないと分からない内容も含まれますのでご容赦ください。<(_ _)>


私が最も恐れていたことが現実に。(-_-;)

残念ながら今回の試験は、、

平成21年に新試験制度になってから最高難易度で、新傾向、出題形式変更等、最悪な一級建築士設計試験となってしまいました。。

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適応能力や判断力、、全てにおいて若い人に劣る高齢受験者の私が最も恐れていたことが現実となってしまいました。。


しかも角番なのに、、(^^;)


スタートから放心状態で、大きくツマズキながらのスタートでした。。


昨日の夜は、興奮?後悔?虚脱感?、全てが頭の中を駆け巡り全く眠れませんでした。。


今回の私は全くプレッシャーを感じていなかったので、

まさか試験前では無く、試験後に眠れない情況に陥るとは想像もしていませんでした。

試験開始からの2時間が勝負、、しかし。。

一級建築士設計製図試験の一般的なタイムスケジュールとしては、

最初の2時間でプランニングをし、その後設計主旨の論文を約1時間、その後作図をスタートして約3時間、残りで見直しや手直し等の最終確認といったイメージです。

なので最初の2時間でプランニングがまとまらないと相当苦しい状況となります。

仮に2時間半かかると間違いなく終わらなくなってくるので当初のプランニングがスムーズにハマるかどうか?が大きなポイントとなります。

ちなみに、どんな状況であっても


未完成は一発失格


となるので、仮にプランがメチャクチャで破綻しているとわかっていても、強引に論文と作図を終わらせないとならない残酷な試験でもあります。

試験用紙を見て愕然!いつものルーティン作業が出来ない!(-_-;)

最近の私はとにかく物忘れがひどく痴呆レベルな状況でした。

そのため本試験で路頭に迷わないようにプランニング用に配られるA2のエスキス用紙に、


どの部分に何を書いて、どこの部分で何を検討して、、


といった具合で書く位置を決めて全てルーティン化し、本試験で仮に難しい問題が出ても落ち着いて対処できるように訓練していました。

しかし、、ナント今年はそのエスキス用紙の左上4分の1以上のスペースに敷地詳細図があらかじめ印刷されていました。

そのスペースは配置検討や面積計算、さらには1/400図面の地階を書く場所だったため大幅に調子を崩されました。。

さらに今回の敷地は、幅54m、奥行42mと、過去に出題されてきた設定敷地の、幅48~50m、奥行36~38mの設定範囲を大きく逸脱した前代未聞の大きさとなっていました。


各資格学校でもこの大きさの敷地は当然想定していません。


もちろん我々受験性も


7×7mグリットだったら横6マス、


7×6グリッドだったら横7マス、


でしかプランニングをしたことがありません。。
(あくまでも試験ですから(^^;))

なので敷地の幅が54mもあると

7×7が横7マスで7×6だと横8マスも可能になってしまいます。。

そのほかも信じられような嫌がらせの徹底具合に、さすがの私もかなりの焦りを感じていきました。。


「、、ていうか一体何なんだ、、こういうコトをしちゃダメだから新試験制度になったんだろうが。。(~_~;) 」


この試験は手を止めたら負けなので、ほぼルーティン化して着実に作業を進めていかないと終わりません。

しかしこれでもかという徹底具合に気が遠くなりそうでした。。


これじゃあ誰も終わんねーよ。。(~_~;)

8年間の魔の一級建築士試験と現在の新試験

かつて私は平成14年に日建学院に通い一級建築士試験を受けたことがあります。

平成12年までは過去問題を着実にコナシ、しっかり勉強すればそれなりに努力が報われる試験でした。

しかし平成13年に、


何か一級建築士試験がおかしい、すごく勉強したのに全くわからない、、


という事件が勃発しました。

私はタマタマだろう、、と思い、逆に平成13年が極端におかしかったんだから平成14年は本来の適正な問題に戻すだろう、、


なぜならこの試験は国が適正な建築技術者を創生するための試験なんだから


と思い、迷うことなく日建学院でキッチリと勉強しました。

迎えた平成14年の学科試験、、万全の体制で臨んだところ、


1科目めの建築計画の問題が全くわからないし見たことも無い。。


冷静さを取り戻して続けるも結局ほぼ解らず、、

尻の穴がキューッと窄まっていくようなイヤな感覚を得ました。。


あの時の絶望感や空虚感は今でも鮮明に覚えています。


結局この年は問題がメチャクチャすぎて誰も満足に解答することが出来ず


当時の試験元は設定した合格基準点は変更しないと宣言していたにもかかわらず、合格者が激減してしまうためやむ追えず大幅に下げて調整するありさまでした


それでも合格率は例年の18%~20%を大幅に下回り、わずか10%という、私にとっても当時の受験者に取っても大変無念な結果となってしまいました。。


一流の国家資格試験とは思えないしあってはならない情況でした。


今では、


平成13年から20年は魔の一級建築士試験


と呼ばれ、

私を含む当時の受験経験者たちは絶望の淵を彷徨ったあげく今でもトラウマになっている人も多数存在しています。


私はこの時2度と一級建築士試験は受けないと心に誓いました。


ちなみに平成17年は、逆に25%もの学科合格者を出したものの、その年の二次試験である設計製図試験は調整の為か?理解不能で理不尽な出題がなされ、本来であれば間違いなく


合格すべき実力ある受験生が無抵抗のまま散っていきました。


平成18年は、あの有名な姉歯元一級建築士の耐震偽装事件が世間を騒がせたせいか?いきなり学科合格者は、私が受験した年と同じ10%と最低水準となりました。。

家庭を支え、仕事に追われながらもヒタスラ努力してきた受験生の人生をどう考えていたのでしょうか?

もちろん必死で勉強してくる受験生をそこまで絞るわけですから、問題も不可解で理不尽な問題が多数出題されていました。。

遂に国土交通省より査察が入り平成21年度より新試験制度に



当時、建築学科卒でまさに一級建築士受験盛りだった我々の怒りは限界に達していました。

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もちろん私は既に一級建築士試験を受ける気は全くありませんでしたが、

設計事務所等、建築士必須の職場に勤務していた多くの仲間たちは、何としても取得しなければならず、


何度受験しても運が悪いと充分な実力があっても合格出来ず、人生の歯車がどんどんマイナスの方向に回っていきました。。



ボロボロになって、、一生懸命不眠不休で頑張っても、理不尽な出題によって打ち拉がれ、さらに家族や会社から


「何年やってんだよ!そもそも頭が悪いんじゃないの?!」


「あんたがバカで何年やっても受からないから多額の学費で家計は崩壊よ!」


、などと言われてしまう訳です。。

しかも当時の上司の大多数は平成12年以前の正当な試験時代の一級建築士取得者ですから、

「俺なんか独学で過去問10年分完璧にマスターして合格したぞ!
しっかり努力すれば絶対受かるはずだ!
オマエ真面目にやってねーだろ!いい加減にしろよ!」

、となってしまいます。。


そんな悲痛な受験生たちの心の叫びが通じたのか?


ついに国土交通省より査察が入り平成21年度より新試験制度がスタートしました。

当時の中央建築士審査会が公表した最大のコンセプトは


今までの試験内容と比較して受験生に過度な負担を強いることの無い内容とする。


まあ、、これ以上善良な受験生を苦しめるのは止めましょう、、

といったことだったんだと思います。

実際に平成21年度からの問題をみると、適切かつ適正な出題を心掛けていることが垣間見えました。

もちろん試験自体が甘くなった訳では決してありません。

学科の科目も4科目から5科目に増えてますし問題数も100問から125問となりました。

設計製図試験も5時間半から6時間半に延長され、さらに論文までプラスされました。

しかしそれは正当に受験生の実力を判断するためと誰もが理解出来る内容に改善されていました。

何よりも


適正に一級建築士として相応しい受験生が選抜される試験


に改善されたことは明白でした。

なのでアラフォー40代で2度とこの試験を受けないと誓った私も再度挑戦することを決意したのです。

最終的に私の平成29年度一級建築士設計製図試験の行方は?

私は今回の強烈な試験問題に揺さ振られ、、

何度も図面を書き換えたりして悪戦苦闘しました。。

なので私の図面はものすごく汚れて黒ずんでしまった上に文字も震えて読めません。。

何度も消してまた書き直すけど、、また読めない、、

といった感じでメチャクチャになっていました。

当初のプランニングでも全くプランがまとまらず許されるリミットの2時間を大幅に超えてしまいました。

2時間35分を経過した段階でやむを得ず強引に作図に入る決断をしました。。


この段階でプランが決まらないまま作図に入っても完成はほぼ不可能です。。


でも、、とにかく最期まで頑張りました。。


結果プチ未完成といった感じで首の皮1枚つながっているといった状況で終了しました。。(^^;)

ミスは一杯やらかしていると思いますので恐ろしくて今はこれ以上語れません。。


しばらく立ち上がることも出来ないほど憔悴してしまい、、

試験会場の最後の一人になるまで残ってずっと座ったまま放心状態でした。。

2度と同じ過ちを繰り返さないでほしい!

今回、私は学科試験は免除なので受験していませんが、実は学科試験の合格基準点が、通常90点(125点満点)とされているところ、


87点まで下がり大きな話題となりました。


合格基準点を3点も下げるということは問題が相当難しかったからと思われます。

通常、資格学校は学科合格予想点数ギリギリの生徒に関しては、もし受かっていた時に備えて合格確実圏の生徒と一緒に製図の授業を受けさせます。

ですから幸運にもダメかと思っていて合格しても製図試験の準備が出来ている訳です。

しかし、今回は前代未聞の、


合格した時のための製図試験の勉強を全くしていない受験生が受かってしまったのです。


この人たちは残り一ヵ月で設計製図試験をマスターすることは事実上不可能なので、


貴重な一回分の学科免除の権利を棒に振ることになってしまいました。


そんなこともあったので、、

もしかすると、かつての魔の試験のようにまたしても理不尽な方向に傾いてしまっているのでは無いか。。

、と、そんな事も悪戦苦闘していた試験中に、、ふと頭をよぎりました。。

私は悪しき時代の試験がまたスタートするのであれば、もう2度と一級建築士試験は受けたくないし年齢的にも、もう限界です。。

私が頑張っていることに励まされて平成13~20年で涙を飲んだ私のアラフォー仲間で

「本当に適正で正当な試験になったんなら俺も再チャレンジしてみようかな!」

、と言っている仲間も出て来ています。

今回のようなことをやられたら少なくとも40代以上の人は対応能力も俊敏性も閃きも記憶力も、、

若い人たちと全く違うのでそもそも同じ土俵では戦えません。。

建築業界は年収もそれほどよくないので、


家計にとっても学費は相当な負担です。。。


しかも建築業界は常時人手不足です。。

現在いろいろと転職サイト等に登録してますが、

転職サイトや転職エージェントから建築技術者募集のオファーがすごく来ます。。

私はもう現場監督も設計も、、今後やる気はありません。。

でも、、一級建築士試験も含めて建築建設業をクリーンでみんなが働きたくなるような業界になってほしいと思ってます。(^-^)


話しが少しそれましたが、、

去年までのような適正な出題を心掛けてほしいと思います。

現在の受験生は新試験制度になってからしか知らない人が大多数を占めていますが、、

こんなに理不尽に難しくしても何も生まれないし、


本当に実力のある人が合格出来ません。


一年に一度しかない試験です。

TOEICみたいに頻繁に開催している試験とは全く違います。

今回の29年度一級建築士設計製図試験は、


全ての受験生が絶望の淵に立たされていて完璧に出来たと思っている人は恐らく一人もいません。


でも相対試験なので、こんなボロボロな中からでも約40%の受験者は合格します。

ならば適正な問題でキッチリと実力を発揮させて、、

自信を持って合格した人を一級建築士にするべきではないでしょうか?

今回の合格者は自信を持って一級建築士になることは出来ないと思います。。


だって、、出来が悪いのに相対評価で運よく合格する訳ですから。。(^^;)


激務をコナシながら難関な一次試験を勝ち抜き、相当な努力をしてきた優秀な人たちなのに。。


可哀そうですよね。。(◞‸◟)


ということで、、


ちょっと暗雲が立ち始めている一級建築士試験に対して書かせて頂きました。




近々、、今回の復元図を作成したら、このブログでアップして、また話題にしていきたいと思います。(^^)/


PS 現在建築業界は大変な人手不足のため超売手市場です。超好条件の職場が相当数ある事を知っていますか?

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