みなさん、こんちにわ!
住宅購入カウンセラーの真山虎次郎でございます。
今回は私のYouTubeチャンネル
で解説した内容です。
下記の ▲ をクリックすると動画を見れます!
住宅業界コンサルの私は、お客様から
【ハウスメーカーの比較や選び方を教えてください】
【ハウスメーカーのランキングはどんな感じですか?】
といった漠然とした質問をされることが多いです。
しかし、
ハウスメーカーランキング
と言われても、
どういった条件でのランキングなのか?
が分からないと答えられません。
ハウスメーカーを比較検討するのであれば、
そのお客様の家族構成やニーズ、土地の諸条件など
様々な要素を考慮し、いくつかの候補に絞ることから始めます。
今回はそういったことも踏まえて
「ハウスメーカーの比較と選び方」
のコツをザックリと解説していきます。
ハウスメーカー注文住宅ランキング
Googleで、
ハウスメーカーランキング
と検索すると、
オリコン顧客満足度ハウスメーカーランキング
というサイトが一番上に出て来ました。
それを見ると、
第一位 スウェーデンハウス
第二位 へーベルハウス
第三位 積水ハウス
、といったように、
実に30社以上のハウスメーカーが羅列されていました。
さらに、項目も多岐にわたっており、
● 打合せのしやすさ
● 営業マンの対応
● デザイン
など…
それぞれにおいてもランキングしてありました。
ただ漠然と、
「ハウスメーカーランキングってどうなんだろう?」
と思っている人は、とりあえずこのサイトを眺めるのもいいでしょう。
しかし住宅業界で20年以上あらゆる経験をしてきた私からすると、
サイト運営者側の都合で並べただけ
であり住宅購入を検討中の人にとって具体的に役立つものではありません。
なぜなら個々のお客様によって、
● 敷地の面積や諸条件
● 家族構成
● 一般地域か寒冷地か
など、いろいろ条件が異なるからです。
なので、そのお客様にあったハウスメーカーの候補を絞ることから始めるべきです。
要するに、
ハウスメーカーランキング
というのがそもそもナンセンスだということです。
ハウスメーカーを比較する項目について
まず、ハウスメーカーを比較する項目をザッと羅列します。
● 耐震性能
● 耐火性能
● 設計の自由度
● 断熱気密性能(省エネ)
● デザイン性
● 保障・アフターサービス
● 持続可能経営(倒産しにくさ)
などがメイン項目となります。
比較検討するポイントも考えず無作為に住宅展示場に飛込むと失敗します。
自身の住宅建築においてどの項目を優先して比較検討するのか考えます。
もしもあなたの土地が東京23区のように
狭小地で高さの制限が厳しい地域
であれば、鉄骨系ハウスメーカーは避けるべきです。
狭小地とは面積の小さい(20坪以下位)土地のことをいいます。
鉄骨住宅は設計の自由度が低い上に壁厚が厚いです。
なので狭小地に建てる場合、木造住宅と比較して
有効居住面積が小さく天井高さが低くなります。
一方で、鉄骨住宅は工場生産率が高いため、
● 工事期間が短い(短工期)
● 品質のバラツキが少ない
など、木造住宅に比べて有利な点もあります。
他にも、
● ローコストメーカー(価格優先)
● 大手ハウスメーカー(安全・安心)
など自分にあったカテゴリー群を考えます。
ということで、
ハウスメーカーを比較するのであれば、
木造のローコストハウスメーカーの中で比較しよう!
という感じで比較検討するハウスメーカーの方向性を決めましょう。
その中で自分に合ったハウスメーカーを選んでいくという流れになります。
鉄骨住宅と木造住宅の比較検討に関しては別の動画を作成予定です。
なのでここで詳細を解説することはしませんのでご容赦ください。
ハウスメーカーの現状を知ろう
現在、大手ハウスメーカーは厳しい状況に立たされています。
やはり単純に値段が高いことはかなりの痛手です。
終身雇用制度が崩壊し、お客様の年収も下がってきています、
なので35年の長いローンを組んで家を買おうという概念が徐々に薄れてきています。
さらに鉄骨系ハウスメーカーは戸建て住宅に関しては利益がほどんど出ていません。
なので店舗や商業施設などの他事業が主軸になりつつあります。
海外に進出したり、、
実際の業務内容はほぼゼネコンと化しているハウスメーカーもあります。
ようは注文住宅事業自体が衰退産業になってしまったということです。
一方でローコスト系住宅は伸びてきています。
あらゆる住宅を診断してきた私の見解
「値段が高いから良い」
とか、
「値段が安いから悪い」
ということでもありません。
もちろん値段が高い方が手厚くなっていますし、
いろいろな意味で満足度が向上する可能性は高いです。
私はフリーランス時代に
ホームjインスペクション(住宅診断)
を100棟以上行ってきました。
大手ハウスメーカーや建売住宅などあらゆる住宅を診断しました。
その中で私が思ったのは、
昔の建売住宅は低品質だったが今は高品質
になってきたということです。
私が診断した住宅の70%くらいは建売を買ったお客様からの依頼でした。
建売住宅は注文住宅と比較して安いけど大丈夫か心配
ということでした。
私もプロ建築士として長く住宅業界に携わってきてますが、、
本当に最近の建売住宅は品質が向上してきたと思います。
もちろん、
大手ハウスメーカーやスーパー工務店の過剰品質には及びません。
長期優良住宅に対応しているものもあったりします。
なので、そうは言ってもローコスト住宅で検討しているお客様であれば
長期優良住宅標準対応
の住宅を検討してみてもいいでしょう。
長期優良住宅とはザックリ言うと、
耐震性、耐火性、省エネ性等に優れ、長期に渡って暮らせると国が認定した住宅
のことをいいます。
詳細は>>国土交通省HPをご覧ください。
ハウスメーカー比較や選び方まとめ
ということでまとめますと、、
いわゆる注文住宅ランキングを眺めても漠然としていて無意味です。
ハウスメーカーを比較・検討したいのであれば最初に
自身の建てたい住宅の概要
をしっかりと書き出してまとめることです。
たとえば、
● 耐震性や耐火性
● 狭小地なので設計の自由度
● 寒冷地なので断熱性能
などです。
よく、、
「鉄骨で建てたかったんですけどお金が無いので妥協して木造にしました」
という人がいますが、
これは全くの誤解です。
まず、鉄骨で住宅を建てる人はほとんどが大手ハウスメーカーで建てることになります。
理由は、
● 上位大手ハウスメーカーの半数が鉄骨メーカー
● 言い換えれば工務店で住宅を鉄骨で建てる会社は無い
● 小規模な建築物を鉄骨で建てると割高になる
ということでポイントは
小規模な住宅を鉄骨で建てると値段が高い
というわけです。
ちなみに私は木造ハウスメーカー時代に、
幼稚園や保育園、介護施設などの中規模以上建築物
を検討中のお客様の相談も受けました。
お子様や老人を対象とした建築物であるため、
無機質な鉄骨では無く温もりのある木造建築を希望
される方が結構いらっしゃいました。
しかし規模が大きく保育園や老人施設などの特殊建築物になってくると価格的に鉄骨で建てる方が安くなります。
そのため、
「温もりのある木造で建てたかったんですけど価格的に鉄骨で建てるしかないですよね?」
と残念そうに言われることもありました。
こういったお客様からすれば、
「高級な木造は無理だから鉄骨で妥協しました」
ということになるわけです。
規模が大きくなると鉄骨のほうが安くなります。
さらに保育園や老人施設などの特殊建築物の場合は建築基準法に対しても鉄骨の方がやりやすくなります。
なので総合的に鉄骨が安くなるわけです。
この辺を誤解している人がすごく多いです。
私は鉄骨メーカーと木造メーカーの両方の会社に在籍してきました。
どちらが良いとか悪いということはありません。
あくまもケースバイケースだということです。
ということで、、まずは、
あなたの建てたい住宅に必要な要素は何か?
をしっかりと把握した上でそれに沿うハウスメーカーを数社選び出すことが重要です。
そして数社しぼれたらその中で自分にとって一番良いハウスメーカーを選んでみてください。
※11.5追記:真山虎次郎からのアドバイス
いきなり住宅展示場に行くのはオススメしません。
最初は無料の資料請求などで事前に勉強することが大切です。
私が推奨する【Townlife家づくり】は数有る資料請求サイトの中でもダントツおすすめです。
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