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>>第2話からの続きです。

今回は現場監督(施工管理)業務も終盤の5年目に差し掛かろうかという時に、当時の工事部トップである東京事業所長から設計部への異動を打診された時の話しです。





現場から戻ると机の上に手紙が。。

入社4年目の終盤、私が現場から工事部のある東京事業所に帰ってくると、、

机の上に手紙、というかメモが置いてありました。

トラジロウへ

お疲れ様!

今日の夜時間無いかな?

もし良ければ食事しながらいろいろ相談したいんだよ。

とりあえずメモ見たら事業所長室まで来てほしい。

よろしく!

柳沢(仮名ですが東京事業所長の名前です

当時、工事部(施工管理部)は新宿の高層ビル内の住宅事業本部や住宅展示場等の営業所と違い

独立して西東京市の東京事業所

という所にありました。

その当時のトップが柳沢東京事業所長でした。

ちなみに工事部は1課から3課まであり、工事課長が3人と部下を持たない担当係長が5人ほどいました。

この柳沢東京事業所長は、

エリート籍(本庁籍)

でしたが珍しく数少ない設計部出身で人柄も良く私が最も頼りにしていた存在でした。

よく雑談などしたりしていて親しかったので、

そんなに改まって置手紙までして誘わなくてもいい訳ですから、

何かあるな?

とは思ってました。。。

事業所長と二人きりで都内の料亭へ

そして私は柳沢事業所長と都内の料亭に行きました。

<事業所長>
「トラジロウ君、実はね、、
今うちの会社はスペシャリストでは無くゼネラリストの人材を育成していこうという方針になったんだ。
現場監督と設計と両方出来たらスゴイだろ!
今の君は難物件ばっかりやってるから成績は中盤くらいになっちゃってるけど、、
すごく優秀な現場監督だ。
もちろん俺はちゃんと解ってるし、みんなも言ってる。
もう現場監督は極めただろうから今度は設計部へ行って実力を発揮してみないか?どう?」

<私、>
「事業所長、ブッチャケ聞いちゃいますけど、、
もう決まってるんですよね?
だからこんな料亭まで連れて来て頂いてそんなお話をされてるんですよね?」

<事業所長>
「今までは最初に工事だったらずっと工事で、、
設計だったらずっと設計だっただろ?
でもこれからは両方出来る人材が必要だという方針になったんだ。
もちろん設計部の中田(仮名)部長ともオマエについて話したんだ。
設計部とも営業部ともうまくやれそうなトラジロウ君がいいんじゃないか!
という話になってるんだよ!
君は設計にも営業にも評判いいからね!」


私はその時すごいショックを受けてました。。


なぜなら、そもそも部署異動する事自体、相当面倒クサイ訳です。

さらにこの会社では工事部の方がいろんな意味で好条件だったからです。

なぜ工事部が良くて設計部はダメか

先に記載したように工事部は本部や営業部から離れていて、

独立して事務所を構えていて自由です。

住宅メーカーの営業マンはオシもアクも強く恐ろしい猛者たちがたくさんいます。。

設計部は営業部と本部の直轄になるのでそんな猛者たちと日々一緒です。。

とにかく住宅の営業はあらゆる意味で大変です。

高額物件なので簡単に契約が取れません。

さらにクレームの度合いもハンパしゃないです。。

余談ですが、ビズリーチやデューダ、パソナ他、現在私が登録している転職サイトや転職エージェントから住宅の営業や管理職の求人がメチャクチャ来ます。

要は離職率が格段に高く住宅の営業をやって高収入をめざそう!

という人が現代ではナカナカいないのです。。

なので設計はそんな営業マンたちと心身一体でガンジガラメです。

住宅の現場監督の場合は、営業や設計、現場の職人たちにうまく振ってしまえば何とかなってしまうケースも結構あります。

しかし設計は物事を責任持って決定ずける立場にあります。

なので細かい問題も自分で解決するしかないという厳しさがある訳です。

そんなことからプレッシャーやクレームで首がまわらなくなり会社に来なくなってしまう人も結構いました。




一般的に住宅の設計といえば建築家をイメージするかと思います。

しかし現実は全く違います。

お客さんに要望や夢を語ってもらい、設計マンが腕を振るって建築家風の設計をして喜ばれる、、といったケースはほとんどありません。。

住宅メーカー(プレハブ住宅)の設計は、そもそも特殊な事が出来ないので面白味の無い平凡なプランがほとんどです。

しかも営業が女性のCAD(パソコンで図面を作成するソフト)オペレーターと組んで既にプランが決定した状態で設計に来ます。

設計部でやることはプレハブ住宅(工業化住宅)なのでその自社の設計ルールに当てはまっているかのチェックです。

さらに設計ルール外の場合の特殊対応についてどう収めていくか?といったような、言うならば超細かいスーパー事務処理部署です。

「建築家」のように一般の人が想像するような「設計」では全くありません。

もちろん役所や実施図面を書いてもらう外注の設計事務所とのやり取り等があるので設計の知識がないと無理です。

私の在籍していた大手住宅メーカーはプレハブ率が超高かったので本来の住宅の設計業務とはカケ離れてました。。

何かと理不尽な大手企業の内情

特に給料に関しては全くこういった異動に対応していません。。

大手企業の悪い所は、上司やその上も含めて全員がサラリーマンだということです。

部長や役員クラスであってもいつ左遷されるかわかりません。

なので彼らはいつも

目先の手柄と自己保身だけを考えて生きてます。

ちなみに私の場合、現場監督時代は固定給は27万くらいで、物件手当が2~5万円くらいでした。

なんだかんだ言っても物件を多く持っていたので物件手当はそこそこありました。

しかし設計部へ異動したら最初からすぐに物件を持てませんから、、

半年くらいは手当がゼロか超少ない訳です。

細かく書きませんが物件手当に関しては設計より現場監督の方がナゼか有利な設定になっていました。

例えば現場監督だと5万円位手当が付く場合がありますが、、

設計手当はどんなに高くても2万円位までが限界でした。。

物件手当以外の固定給部分は全く同じなので年収は当然下がります(T_T)

社員の給与もこんな理不尽で適当な設定になってしまっていた訳です。

優秀社員は損?ダメ社員はお得?な大手企業

当然、私の場合は左遷されて設計部に異動する訳ではありません。

当時の工事部は全員では無いですが、ベテランや係長クラスの何人かはダメダメでした。。

※人柄的にはイイ人が多かったのであくまでも仕事で考えた場合です。

不思議なもので、大手企業の場合は上層部は何もわかっちゃいないですが大多数を占める一般社員たちの間では、

誰がダメで面倒クサイ奴か?誰が優秀か?

などは社員間の噂や情報等により確実に把握されていました。

部署を移動させる場合は受け入れる側の要望もある訳です。

なので人柄も成績も良い優秀な社員が報われないケースをシバシバ見かけました。

しょっちゅう部署を異動させられたり、、

難しい仕事やみんなが嫌がる事をさせられたり。。

いいように使われてしまっていてかわいそうです。

逆に仕事は出来ないしアクも強い社員は、

頼むから居なくなってくれ!

と皆が真に願っていても、受け入れる側の部署が断固拒否するのでズット居座り続けます。

営業マンは自分の担当物件が超難物件だったりすると、、

「超難しい客でクレームになるから絶対にあの人にだけは担当させないでくれ!」

、と、事前に工事部や設計部に根回ししてくるので、結果的に、

面倒くさい部署異動も無く、難しい客にも当たらないのです。

なので当時私の在籍していた大手企業では

「優秀社員は損、ダメ社員がヌクヌクはびこる」

、という図式が定番となっていた訳です。。

そんな訳で仕方なく設計部への異動を受け入れることとなりました。(T_T)/~~~

※次回CPR(チャプター)1>>第➃話は工事部から設計部へ異動した時の話しです。






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