Pocket

こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第111話からの続きです。

年老いた現場監督に翻弄される日々。。

吉川監督は発注ミスを多発しまくっていました。

それをメーカーに返品する期限は明日までです。

吉川監督に返品を指示しましたが休みで行けないと答えてきました。

私の怒りは遂に頂点に達しました。




やり場のない怒りの矛先

<吉川監督>
「スミマセン。
アシタハヤスミデス。
ナノデイケマセン。」

何だとっ!このクソヤロー!

マジでいい加減にしろよっ!

私は勢いよく立上り吉川監督に詰め寄りました。

そして彼を思い切り睨みつけました。

吉川監督は反応が無いままその場に立ちすくんでいました。

<私、>
「吉川さん!、あなたのせいで現場はパニック状態です。
今回の発注ミス建材の返品はさすがに吉川さんに行ってもらいますよ!
なぜ明日休むんですか?!」

すると十数秒ほど間をおいて、

<吉川監督>
「アシタハビョウインデス。
スミマセン。」

<私、>
「吉川さんっ!
年も私よりもずっと上ですし、、
正直、誰が見ても体調が悪そうな感じですよ!
面接の時にご自分の体調のこととかちゃんと言ったんですか?」

<吉川監督>
「ハイ。メンセツノトキ二イイマシタ。
テイキテキニチリョウヲウケテイルコト。」

それを聞いて私はあきれてしまいました。

えっ!、面接で話してるのかよ。。

高齢で定期治療を受けている人をなぜ現場監督で雇うんだろう。

私は少し冷静になっていろいろ考えていました。

一定規模以上の会社(企業)では現場を知らないトップから理不尽な指令が下ることがあります。

今回の件はまさにそんな感じでした。

会社としては現場監督導入制度を全拠点一斉にスタートをさせたい。

その一点だけで強引に制度改革を試みたのでしょう。

当時の弊社は上場企業でも求人条件の良い会社でもありませんでした。

特にリフォームの現場監督の求人で

住宅業界技術職経験者で建築士保持

といった条件だとそもそも応募してくる求職者がゼロ、、

ということも多いでしょう。

それほど建設業界の技術者不足は深刻なわけです。

吉川さんは一応、

住宅業界技術職経験者で建築士を保持

しているため制度改革を一斉スタートさせたい人事部が強引に採用を決めてしまったんだと思います。

まあ、企業アルアルといったところでしょうか。。

結局、そのシリヌグイをさせられるのは我々最前線で踏ん張っている社員なわけです。

このやり場の無い怒りの矛先を見つけられず。

かといってこの年老いた現場監督をこれ以上責めることもできず。

もういい加減にこの会社辞めて~!。。

管理職ももうやりたくね~!

私は吉川監督をこれ以上とがめるのをやめました。

彼を責めても何も始まりません。

彼は定期治療の話もちゃんと会社に伝えたうえで内定を取得しています。

だから彼は我が社に入社してきているのです。

私は彼に言いました。

<私、>
「吉川さん、わかりました。
定期通院であれば仕方ありません。
でも現場は待ってはくれません。
もし明日中に吉川さんが発注ミスをした部材をメーカーに持ち込めないと全てが終わりです。
規定利益を確保出来ずに我々の歩合給は無くなります。
現場も早急に正しい部材を納入しないと工期が間に合いません。」


<吉川監督>
「。。。。。」


吉川監督は終始下を向いたままうつむいていました。

予想通りの母の言葉と失望感

私はすぐさま中央産業の赤塚氏に電話をしました。

<私、>
「赤塚さん?!、トラジロウです!
明日中に発注ミスした建材をペナソニック工場へ返品する件ですが、、
私が持っていきます!
なのでその旨をしっかりと工場担当者へ伝えておいてください!」

<赤塚氏>
「ええっ?!
トラジロウさんが持っていくんですか?
だって明日は休まないとダメなんですよね?
その新人現場監督に行かせればいいじゃないですか!」

<私、>
「まあ、、そうなんですけど。。
彼も明日は外せない用事があるって言うんで。。
とにかく私が行きます!」

赤塚氏は大変驚いた様子でした。

無理もありません。。

だって吉川監督のミスを私が休みを返上してまでフォローするわけですから。

<赤塚氏>
「トラジロウさんってメチャやさしいですよねえ。
理想の上司像です!
部下のミスを休み返上で自らフォローするとは。
トラジロウさんがいる東京西営業所は安泰ですな!」

オレが持ち込まなかったら全てが終わるからやるんだよ!

私は心の中でそうつぶやきました。

カッコいいことを言うつもりは一切ありません。

私は歩合給が無くなるのとクレームが勃発するのを防ぎたいだけです。

理想の上司像なんか全く目指してません。

そうこうしていると、、

私はフッと母のことを思い出しました。

本来であれば明日は久しぶりに親孝行をする予定でした。

母親に以前から一度は行ってみたいと言われていた四谷の料亭を予約していました。

母ちゃんガッカリするだろうなあ。。

重い気持ちのまま、私は母に電話しました。

<母親>
「ああ、トラジロウ!
明日はどうするんだい?
何時に家に迎えに来てくれるの?」

<私、>
「うん。。実は、、
本当にゴメン。。母ちゃん。
明日はどうしても出社せざる負えなくなって。。
延期させてもらってもいいかなあ。。」

<母親>
「全然だいじょうぶよ!
アタシはアンタと違って暇だから!
ちゃんと仕事を優先しなさい!」

母親らしい予想通りのその言葉に、、

逆にとてつもなく申し訳ない気持ちがこみ上げ、、

何とも言えない失望感に包まれました。

母ちゃんゴメン、すごく残念なはずなのに、

次回どうする?とか一切言わないもんなあ。。


その後も母親は毅然とした態度で私に一言、

「とにかくアナタは仕事を優先しなさい!」

といって電話を切りました。

そして私はその四谷の料亭に予約キャンセルの電話を入れました。

前日でしたがキャンセル料は免除してくれました。

私が一息ついたのも束の間、、

突然携帯電話が鳴りました。

現在進行中の浜口様からでした。

すでに夜八時を回っていました。

この時間にお客様から入電とは。。

私は何かすごくイヤな予感がしました。

今度は何なんだ?!

次回>>第113話に続きます。

※ベンチャー企業奮闘記は毎週月曜日更新です!







Pocket