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前回>>第➃話からの続きです。

グローバルエステート株式会社の内定を受理した私。

入社するまでの残された時間、いろんな人に会ったり今までを振り返ったりして忙しい日々を過ごしています。






内定から入社までに3カ月以上の期間があるため、その間で私の提案した内容を精査改善することになっていました。

その途中経過の打合せ会議が行われる予定でした。

2月末近くになって、ようやく人事課長から電話が掛かってきました。


しかし、、事態は意外な展開へと進んで行きました。

2月末に人事課長から意味深な電話が。。

内定を貰って2か月ほど経過した2月末になって、ようやく人事課長から電話がありました。


<人事課長>
「もしもし、トラジロウさんですか?人事の山本です。
ご連絡が遅くなってしまい大変申し訳ございません。。
実は、、提案して頂いている内容を精査して、ご入社して頂く段階でなるべくご要望に沿うように動いてはいるんですが。。
まだ現状では、、いろいろと決済が下りていない状況でして、、
2月に途中経過打合せ会議をさせて頂くと御伝えしていましたが、、
もう少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」




、と大変申し訳なさそうな山本人事課長の声のトーンに私は少々不安を感じましたが、、




<私、>
「承知致しました。まあ、、
御社では今まで車の使用なども扱ったことが一度も無いようですし。。
勤務形態に関しても半休など、フレキシブルな勤務が可能になるように社内決済を取るのはかなり大変ではないかと思います。
私は今まで大手企業2社に在籍していた経験があります。
なので御社のような大手企業の就業規則や社内規定等を変更するのは大変困難だと理解しております。
それでは今回の打合せ会議は1週間くらい延期という感じですかね?」




<人事課長、>
「本当に申し訳ありません。
大変時間が掛かってしまいまして。。」




<私、>
「私が御社へ入社したらプレイヤーはもちろんシステムを作る側の立場にもなるので。。
今まで苦手だったパソコンも現在本格的に勉強しております。
前回山本課長がおっしゃられていたスーパーバイサーとしてお役に立てるように一生懸命準備してますよ!」




と伝えました。

グローバルエステート株式会社では、不動産仲介事業を主軸としているにもかかわらず、


内勤色の強い勤務形態(なるべく外出をせず顧客とのやり取りは極力メールと電話で行う)になっていました。


さらに、携帯やパソコンのGPSでの勤怠管理も併用しており融通が一切効かない状態でした。

そのため建築事業部だけをフレキシブル勤務に改善するのは難しいと感じていました。

3月7日に再度人事課長から入電。事態は想定外の衝撃の展開へ!

その約一週間後の3月7日に再度山本人事課長から連絡がありました。


<私、>
「もしもしトラジロウです。お世話になっております。
打合せ会議の日程が決まったのでしょうか?」




すると、、




いつもとは違う重たい空気を感じました。。




<人事課長>
「あっ、そうですね。。と言いますか、、」




<私、>
「山本人事課長、どうしたんですか?日程はいつですか?」




、、私の問いかけに無言のままの人事課長。。




しばらくして、ようやく人事課長が重い口を開きました。




<人事課長>
「トラジロウさん。。本当に申し訳ございません。。
実は先日グローバルホールディングスの総合統括会議がありまして、、




建築事業部を閉鎖することになってしまいました。。




本当に、本当に、、大変申し訳ございません。。」






一瞬で全てを悟った私は頭の中が真っ白になりました。。




ここ数年何をやってもうまく行かない状態が続いてるけど。。


いつになったら俺の人生上向いて来るんだろう。。


なんか全て嫌んなってきたなあ。。




、と、一瞬悲観的になってしまいましたが。。

そうも言ってられないので我に返った私は人事課長に問いかけました。




<私、>
「ということは内定取り消しという事ですよね?
御社のような有名企業で、しかも一切こちらには落ち度が無い状態で。。
ハッキリ言って今まで聞いたことがありません。。
テレビで報道されているてるみくらぶとかはれのひとか、、
内定取り消しなんて極端な事例でしか見たことがありません。。
まさか私に降りかかってくるなんて。。」

入社前打合せ会議が内定取消に関する解決会議に



<人事課長>
「トラジロウさんには何とお詫びを申し上げたら良いのかわかりません。。
、大変、、大変申し訳ございません。。
私はもちろん、中川や堂本事業部長もトラジロウさんと働けるとホントに喜んでおりました。。
、、とにかく皆残念でなりません。。」


<私、>
「今、相当ショックを受けました。何も考えられません。。
建築事業部が撤退と決まってしまった以上、その決定は覆らないと思いますし、、
山本課長や堂本部長に対して暴言を吐いても始まりません。
しかし私は1年以上定職に就いていなかったため生活資金が底をついている状態です。
4月から本格的に仕事が出来ないと我が家は崩壊してしまいます。。
その事を考えると恐怖で真っすぐに前を見れません。。
私の生活は一体どうなるんですか?




<人事課長>
「大変申し訳ございません。
つきましては、、
今回の内定の件に関しまして弊社の役員とトラジロウさんのご自宅近くまで足を運ばせて頂き、お話し合いをさせて頂きたく存じます。
ご都合のよろしい日時と場所を教えて頂けませんでしょうか?」


<私、>
「とにかく、、今は言葉が見つかりません。。
入社前打合せ会議が内定取り消しの解決打合せ会議になるなんて、、
全く想像もしていませんでした。。
大手企業が決定した内定が取り消しになるなんて。。」




放心状態の私はその場で日程を決めることが出来ず、、

後日メールにて候補日を送ることになりました。

内定取り消しの損害賠償と違約金は?

想定外の最悪の展開で頭の中は真っ白な状態ですが、、

そうも言ってられません。

これからグローバルエステートと今回の内定取り消しの損害賠償や違約金について協議していかなくてはなりません。

グローバルエステートは一体どういう風に私にアプローチをしてくるのか?


一方的企業側の都合による私の内定取り消しは違法か?


建築事業部の閉鎖により他部署への入社を勧めてくるのか?


いろいろと考えなければならない問題がたくさんあります。

いずれにしても生活資金が底をついた状態での内定取り消しを告げられ、、

とにかく大ショックでした。


まず第一に交渉していかなければならないのはお金の問題です。


今回は全く私に落ち度が無いので一円もお金を出さないということは考えにくいですが。。


しかし解決金10万円程度貰っても全く生活の足しになりません。。
(こういうケースの損害賠償や違約金を解決金と言うそうです)


じゃあ、、100万円以上もの解決金を素直に出してくれるのか?

内定を取り消された知人など今まで見たことも聞いたことも無かったので全く想像がつきません。。


たとえ不動産部門への入社を勧められてもそれは絶対にありえません。


不動産仲介業となると私は宅建の資格を持っていません。。

そもそも不動産仲介業は全くの未経験者です。
(不動産仲介では無く不動産調査は専門ですが。。)

さらに、この高齢で若い先輩社員に混じって即戦力としてやっていくのには無理があります。。


私はその夜弁護士の知人に連絡を取りました。


弁護士との事前打合せにより十分な準備をして、次回グローバルエステートの役員と対面します!

次回はいよいよ☟最終章第➅話となります。

>>内定取消と解決金の行方!デューダから面接確約オファー➅最終章


今回の件は誰が悪い訳でも無いですし、、

誰を攻めることも出来ない状況であることは充分解ってますが。。


しかし仕方がありません。。


生きていくために、そして家族を守るために。。






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