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転職(私の場合は再就職)活動や、自己スキルアップ等をしながら昨年末に退職して、

ついに10カ月目に突入しました。(^^;)

、と、そんな話は置いておきまして。。

今回は、私が大手ハウスメーカー在籍中に、大好きだった先輩営業マンのエピソードを綴っていきます。(^^)/




私の大好きだったノンキャリア籍の先輩営業マン


私が大手ハウスメーカーに新卒入社して現場監督で新人だったころ、

ナゼかよく絡んだことのある営業マンで『与沢さん』(仮名です)という先輩営業マンがいました。



彼はいつも笑顔で優しく、当時新人の私にも気を使ってくれるすごく癒し系な存在でした。

彼は怒ったり誰かを罵倒したりしているのを見たことがありませんでした。

結婚一年目で3カ月ほど前にかわいい女の子も生まれ幸せいっぱいの与沢さんでした。

以前も述べたように住宅業界の営業マンは、

アクもオシも強くトッツキにくい人が多かったので

物件が回ってくると営業担当欄をチェックして

「うわ~!ヤベ~。。○○が担当ダヨ!やりたくね~。」

、とか、、

「いや~良かった!○○さんの担当物件だ!じゃあ大丈夫だな!」

、などと、まずは

営業担当者が誰か?

をチェックしていました。

私は現場監督時代に3物件、設計部では初めてでしたが、

与沢さんが営業担当だとすごく嬉しかった記憶があります。




ハウスメーカーの営業マンとは?

住宅の営業は、

あらゆる意味で相当な労力を注いで契約を獲得します。

大きな買い物のなのでそう簡単にはいきません。

数有る他ライバル会社、例えば住宅メーカーを筆頭に、建設会社や設計事務所などと競合して信頼を勝ち取って、初めてお客さんと契約が出来る訳です。

なので営業はお客さんと密接な関係があり、そのお客さんの窓口かつ責任者な訳です。

お客さんが住宅メーカーを決める最大の要因は営業担当者です。

もちろん価格会社の規模工法(例えば鉄骨造)など様々な理由があります。

公的機関の正式な調査でも

お客様が住宅メーカーを選定する最大の要因は営業担当者です。

そのため営業マンは自分が契約したお客さんに対して

思い入れが強く責任も大きいため

「おいっ!テメー!、出来ね~じゃネ~ンダヨ!死ぬ気で何とかしろ!大切なお客さんに何かあったらブッ殺すからな!」

、などと、熱くなった営業マンから、

ぜんぜん私が悪い訳でもないのに

ものすごい勢いで罵倒されたりすることもありました。。

まあ、、そのくらい責任や信頼が重くノシカカッテいる訳です。

なので私は一切対抗して言い返したりはしませんでしたが。。

私が直近で約10年在籍していた大手企業では、いわゆる注文住宅の営業(さらに意匠設計も兼任)をやっていたので彼らの気持ちもわかりますが。(^^;)

ハウスメーカーの営業、設計、工事の役割

ハウスメーカーでは(住宅メーカーとも言う)

営業、設計、工事と、主に3者のメインキャラクター

がいる訳ですが、その役目や流れ、絡みを簡単に解説します。

営業が契約を締結すると、設計が実際に工事が着手出来るように間取りも含めて全体調整をしていきます。

なので営業は総合窓口ではありますが、一応ここで設計に引き継ぐ形になり一段落する訳です。

そこで設計は、役所関連の調査や建築基準法に適合しているかの確認等も含め、営業が約束した通りの家をキッチリと建てられるかの確認をします。

そして工事が着工出来るメドが立つと工事部に引き継ぎます。

あとは現場監督が設計図書で決められたとおりに管理監督をしながら、引渡しに間に合うように家を建てていくという流れになります。

かわいそうなノンキャリア籍の営業マンたち

当時私の在籍していた大手ハウスメーカーでは、営業と企画はエリート籍の社員が大多数を占めていました。

私のような工事設計技術部門入社の社員は、彼らとは別ルートで、俗称で所轄籍という扱いでした。。(^^;)

※こちらに関しては、CPR(チャプター)-1-➀(第一話) で解説していますので参照ください

当時、終身雇用年功序列型の大手企業では、

「寄らば大樹」

的な考えもあり全てを否定する訳ではありませんが、トップダウン色が強く無駄な書類が多かったりと、

何かと理不尽で不可解な部分が多々ありました。

現代のように個人がSNSなど駆使して自己ブランディング出来る時代ではなかったですからね(^^;)

私の大好きだった営業の与沢さんはノンキャリア籍の社員でした。

詳細は省略しますが、当時の大企業では関連子会社や入社ルートが様々ありました。

与沢さんは当時、集合住宅特化株式会社(仮名)という子会社籍の社員でした。

しかし僅か5年で解体となり、本来の営業部に吸収されました。

そんな彼らは大多数を占めるエリート籍の営業マンと全く同じ仕事をすることになりましたが。。

給料体系や諸待遇で大きな格差が有り明らかに夢も希望も将来も無いといった超可哀そうな状況でした。。

おそらく集合住宅特化株式会社は、当時、本社上層部の

思い付きのトップダウンで決った中途半端な会社

だったと私は思っています。。

集合住宅特化株式会社には、少数ではありましたがエリート籍の社員と同等の高学歴な社員も含まれていました。

しかし同期で同じ大学出身なのにもかかわらず、

キャリアとノンキャリアといった光と影のような理不尽な格差が存在していました

私が設計部で入社6年目の段階で、

ノンキャリア籍の営業マンほとんど辞めてしまい

残っていたのは、

与沢さんを含めてごく少数

となっていました。

弊社で累計4棟契約済みの超VIP顧客

私が設計担当として27邸目に担当したのが与沢さん担当の大井アパートでした。

大井さん(仮名)とは、8年前に自宅を契約し、さらにここ数年で3棟のアパートを契約済みの超VIP顧客でした。

当時設計マンとしては四苦八苦で発展途上だった私を与沢さんが指名してくれての物件でした。

大井さんは子供のいない老夫婦(当時70歳くらい?)で、与沢さんが新人の時から一生懸命足を運び信頼関係を築き上げたお客様です。

最初は3年越しで自宅を契約し、そこから数年の間に今回含め3棟のアパートを契約している歴史あるお客さんです。

与沢さんとは信頼も絆も大変深い関係にありました。

とにかく悟りを開いているかのような穏やかでやさしい老夫婦でした。

子供のいない大井さん夫婦は与沢さんのことを息子?孫?のような気持ちで接していたのかもしれません。

大井さんの家には、当時40歳位の親戚の女性が同居していて大井さん夫婦のお世話をしている様子でした。

オレオレ詐欺などを防止する事もあり、世話役として同居していたのかもしれません。

設計なのに現場監督も兼任!?

大井さん夫婦からの私の信頼はアツく、なぜなら与沢さんが、

「トラジロウは優秀現場監督賞を2度も受賞したスゴイ社員なんです!
だから僕が指名して大井さんの設計担当にしたんですよ!」

、と、私のハードルを上げてくれたからでした(^^;)

私は設計部で苦戦しているにも関わらず、現場監督時代同様に新人と組まされることが多々ありました。

今回の大井さんアパートの現場監督は中途採用で転職してきたばかりの新人監督でした。。

与沢さんからは、

<与沢さん>
「トラジロウさあ~現場監督新人が担当になっちゃったけど、、
アパートだからショウガナイんだよね。
でもオマエは現場監督も出来るからホント頼むね!」

、といってメシをオゴッテくれたり、、

差し入れでお菓子を持ってきたりと相変わらずの気の使いようでした。

確かに個人住宅だとお客さんも思い入れが強く新人には難しいところがあります。

アパート物件はお客様自身が住まないし予算も抑えているためクレームになる可能性が低い訳です。

なので新人現場監督が担当になるというのも分からなくは無いですが、、

う~ん、、設計と工事兼任かあ。。

しかも新人とは言っても転職がナカナカ決まらずナゼかウチの会社に中途で入ってきた、、

ダメオーラ満載の30代後半の新人でした。

与沢さんからの意味深な電話

大井さんアパートは特に問題も無く淡々と進行していきました。

やがて設計担当の私の仕事は順調に完了しました。

その後、転職してきた中途入社の新人現場監督に引き継いでしばらく経っていた状態でした。

営業の与沢さんとも2か月くらい話しをしていませんでした。

ある日、突然私の携帯に与沢さんから電話がかかってきました。

<私、>
「もしもしトラジロウです。与沢さん!お久しぶりです。
大井さんのところは特に何も無く順調だと思いますけど、、
突然どうしたんですか!?」

<与沢さん>
「トラジロウさあ、、俺、、
、、ちょっとヘマやっちゃってサ。。
大井さんのところには、、もう行けないんで。。
、、とにかく、、後はヨロシクナ!
、、ゴメンな。。。」


ガチャ!!





<私、>
「与沢さん!!与沢さん、!、、
、ちょっと意味が分からないんですけど!?。。
何なんですか?、急に、、ちょっと、、
与沢さん!与沢さん!」


しかし与沢さんと話しをしたのはこれが最後でした。

とりあえず大井さん宅に向かうと。。

突然の意味不明の電話に私は混乱しました。

まわりの社員に与沢さんのことを尋ねるも特に何か情報も得られず。。

たまたまその日の午後から大井アパートで転職してきた新人の現場監督と大井さんと3者で打合せがありました。

なので大井さんアパートの現場に駆け付けました。

工事中のアパートの現場の隣が大井さんの自宅になっていました。

自宅の玄関のベルを押すと大井さんの奥さんが出て来ました。

<私、>
「大井さん、お世話になっております。
13:00からの打合せですが現場監督も着いてますので初めても大丈夫ですか?
ご主人様もいらっしゃいますか?」

、と、いつも夫婦揃って出てくるはずがオカシイと思いながら質問すると、

<大井奥様>
「でも、、与沢さんが、、
まさか、あんなことするなんて。。
トラジロウさんに与沢さんから何か連絡ってありました?」

<私、>
「、、えっ!?、、いや、、
、、その~、、、と言いますのは!?」

<大井奥様>
「一昨日、与沢さんが急に来られて、、
諸費用で当初支払ってもらわなければいけないのを忘れてしまっていたので、、
急遽100万円用意してくれって。。 」

<私、>
「、、、、、、、、、、」

大井奥さんの表情や話しっぷりで何となく全てを悟った私は言葉が見つかりませんでした。。

すると憔悴しきった感じのご主人が奥から出て来て奥様に、

<大井ご主人>
「もういいんだよ。。与沢さんは、、
何か理由があったんだろう。。」

罪を憎んで人を憎まず

その数日後、いろいろと事実関係は解りました。

与沢さんは大井夫婦から工事請負契約時の諸費用を一部もらい忘れていたと偽って

100万円を騙し取ろうとしたようです。

もちろんこの事は一切社内で公表されていないので詳細は分かりませんが、、

多分そういうことだったんだと思います。

与沢さんは退職し(というか懲戒免職だと思いますが、、)あの電話が与沢さんの声を聞いた最後でした。。

よりにもよってナゼあんなイイ人が、、

ナゼそんな事をしてしまったのかは今でもわかりません。。

しかし私が一番驚いたのは大井夫婦の言葉でした。

<大井ご主人>
「私たちは今でも与沢さんに感謝している。。
私たちにとっては、、
いつも親切でやさしい人でした。
与沢さんが来てくれる日はすごく楽しみでした。。
私たちは与沢さんの笑顔に何度となく助けられていたんです。」


今回の件は同居している親戚の女性が、一連の流れを見ていてオカシイと思い弊社に連絡して発覚したようでした。


もしこの親戚の女性がいなかったらこの事件は発覚していなかったと思います。


おそらく大井さん夫婦は最初から全てわかった上でお金を渡したんだと思います。

そして大井さんの奥様が、

<大井奥様>
「でも、、結婚してお子さんも生まれて、、
何で、、こんな事。。
今どうしてるのかしら。。」

、と、与沢さんのことを心配していました。

<私、>
「とりあえずは、、
まだ気持ちの整理が付かないのではないでしょうか?
とにかく、、弊社の社員が大変申し訳ありません。。
私自身も、ちょっと、、ショックです。。
彼は行く当ても無くどこかで途方に暮れているかもしれませんね。。」





その後、大井さん夫婦には引渡までに何度かお会いしましたが、、

いつもの穏やかな雰囲気は全く変わらず、

与沢さんに対して批判的な言葉は一切ありませんでした。

それゆえに私としては何とも言い難い切ない感情が、、

大井さん夫婦と会うたびに沸き上がってきました。。


今でも与沢さんのような

報われないノンキャリア籍の営業社員

は僅かに存在しているようです。。

私はその会社を退職して相当経っています。

さらに現在のノンキャリア籍社員の給料体系や諸待遇がどうなったかは全くわかりません。


もちろん与沢さんのやったことは100%悪であることは間違いありません


、でも、、今でも、、

ふと与沢さんのことを思い出す瞬間があるので今回記事を書いてみました。(^-^)

次回第8話>>【営業支援という名の暴挙】に続きます!


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