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こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第102話からの続きです。

身元保証人である柳沼主任の実家に足を踏み入れた私。

しかし柳沼主任が不正受注をしたことを伝えた瞬間、

「もう二度と来るな!アイツの話しは聞きたくね~!」

と柳沼主任のお父様は叫びました。

そして私は強引に門の外へ押し出されてしまいました。




損害賠償の行方

しばらくの間、私は呆然と立ち尽くしていました。

どうしよう。。これじゃあ、、

まともに話が出来る状態じゃないけど。。

そんなこんなで、、

もう一度柳沼主任の父親にアプローチする気力も勇気も無く。。

その日は営業所に戻りました。

営業所の中に入るとすぐに長井所長と目が合いました。

<長井所長>
「オウッ!、トラジロウ!
どうだっ?!ちゃんと話は出来たのか?」

<私、>
「、いやっ、、すみません。。
一応、父親には会えたのですが。。」


そのあと私が言葉を濁していると、


<長井所長>
「ああっ?!、オマエ、まさかっ?!
何も出来ずにスゴスゴ帰ってきたのか?」

<私、>
「、、と言いますか、、
柳沼主任の不正受注の話しをした瞬間、、
態度が豹変して「二度と来るな!」
となってしまい、
すごい力で追い出されてしまいました。」

すると長井所長は私をジッと見つめて、

<長井所長>
「オマエは本当に腰抜けだな!
柳沼が不正して保証人の父親に損害賠償を払ってもらう。
当たり前の道理だろ!
もう一回行ってこい!」

私は長井所長を睨み返しました。

しばらく沈黙が続きました。

やがて長井所長が、

<長井所長>
「なんだあっ?
オマエ、オレの言う事が聞けね~のか?
とにかくキッチリ話しが付くまで何度でも行ってこい!」

コノヤロー!マジでいい加減にしろよ!

言い方ってもんがあるだろ~が!

<私、>
「行きません!!
私には荷が重いです!
長井所長!お願いします。」

私のキゼンとした態度に少し驚いた様子の長井所長でしたが。。

<長井所長>
「なんだっ?!その態度はっ?!
じゃあ会社辞めるか?


その瞬間、私の怒りは頂点に達しました。


これまで2年以上にも及ぶ数多くの負の蓄積があったことも手伝って、、

完全に戦闘モードに入った私は、


<私、>
いつでも辞めてやるよ!
こんな理不尽な会社にまったく未練なんかね~んだよ!」


と言ってそのまま営業所を飛び出ました。

反旗を翻した反逆のトラ再び

とりあえず私は車に乗ってあてもなく走り出しました。

そしていろいろな事を考えていました。

久しぶりにキレちゃったなあ。。

頭ごなしに否定してくるヤツはマジで許せね~んだよなあ。。

2年前に転職してきてからというもの、、

長井所長には悪意のある嫌がらせをサンザン受けて来ました。

過去に一触即発の事態になったことは一度だけありました。

しかし今回のように暴言で返したのは初めてでした。

プライドの高い長井所長ですからどういう報復に出るかはわかりません。

しかし地位有る社会人であれば言い方ってもんがあると思います。

理不尽に恫喝するだけでは誰もついてきません。

頭を冷やす意味でも一時間ほど車でドライブをしたあと、

特に行くところもないので営業所に戻りました。

そうはいってもやることは沢山あります。

営業所の中に入ると長井所長と目が合いました。

しかし何か言われることもなく、、

私は気にせず事務作業を始めました。

やがて夕方になり、、

長井所長は帰る準備を始めました。

そして定時をまわった瞬間、、

<長井所長>
「じゃあ、みんな!
今日はオレ、、帰るわ!
お疲れっ!」

と言って玄関の方に歩き出しました。

そして玄関に入った瞬間、振り返って私を見ました。

<長井所長>
「トラジロウっ!
ちょっといいか?」

と言って手招きしました。

無視するのも大人気ないので、

私は席を立って玄関に居る長井所長の方に行きました。

そして黙ったまま長井所長の前に立ちはだかりました。

すると長井所長はすこし穏やかな感じで、

<長井所長>
「オマエと柳沼は同じチームで仲良かったんだろ?
だからちょっとヤリずらいか?
まあ、、今回はオレが本部の相原部長と動くことにする。
だからオマエは営業数字に集中しろ!」

わたしは内心ホッとしました。

どうであれケンカを吹っかけた形になっていたため、

これで元ヤンの長井所長にも火がついてヤリ合うことになっても面倒です。

今回は意外にも長井所長が折れた形になりました。

いずれにしても柳沼主任にはいろいろな意味で大変世話になりました。

結果、彼は悪いコトに手を染めましたが。。

でもそれは私には関係ありません。

この会社に転職してきた当初、

私は長井所長から度重なるヒドイ仕打ちを受けました。

そんな中、影ながら手を差し伸べ励ましてくれた柳沼さん。。

本当に優しくて面白くて面倒見がよくて、、

会社のお客さんを内緒で受注していたとはいえ、、

別に人を殺したわけでも人の心をキズつけたわけでもありません。

そんな柳沼さんのお父さんから損害賠償を取り立てるなんて絶対にできません。

しかも私は所長代理ですから営業所のトップではありません。

このような刑事的要素のある件であれば本社の役員(取締役)が対応すべきです。

翌日、私は久しぶりに黒沢邸に行きました。

柳沼主任から引き継いだ請負金額500万円の案件です。

契約から工事着工まで2か月以上あります。

そのため3週間ぶりの訪問になりました。

本来聞いていた内容のリフォーム工事であれば500万円でも足りますが。。

しかし後になって裏庭の大きな納屋の解体撤去も含んでいると言われました。

それを考慮すると利益率が大幅にダウンして非常にヤバイです。。

しかし事態は意外な方向へと進展していきます。

次回>>第104話に続きます。

※ベンチャー企業奮闘記は毎週月曜日更新です!







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