こんにちわ。トラジロウです!
前回>>第15話からの続きです。
大手ハウスメーカー退職後、このベンチャー企業へ転職して遂に7か月目に突入しました。
2か月先輩の柏木さんが新人猶予期間中にノルマを達成出来ず先月で退職してしまいました。。
新人が私一人になってしまったためゴミ反響は全て私にまわってきます。
以前にも増して地獄の日々となってしまい孫娘へ連絡することも忘れてしまっていました。。
住宅系営業マンの実情と反響について解説
ここで少し復習しますと、、
反響とはリフォーム工事のネタ(案件)のことを言います
住宅系営業マン(新築・リフォーム共通)は自分のお客様や知人からの紹介でネタを獲得するケースもあります。
しかし基本は会社からのネタ(資料請求、入電、新聞折込チラシ、HP他)をもらって営業活動をしています。
なので住宅系営業マンは
優良な反響をどれだけ多く獲得出来るかが重要
となってきます。
最強のボクサーだってリングに上がれなければその強さを証明出来ません
魚釣りの達人が高級な釣り具を使って挑んでも魚のいない釣り堀であれば成果は出せません。。
なので、
「なぜこんな経験と知識のある優秀な人が売れないのか?」
「こんなヤツがなぜ営業成績が良いのだろうか?」
ということが結構あります。
要するに、ある一定の実力さえあれば
集客力(どれだけ有効なネタ(案件)を集められるか)
に依存する部分が大変大きいからと言えます。
これは社内でも政治的に強い立場にいたりすると(例えば役員に可愛がられている等)突然どこからか反響(案件)がフッと湧いてきて簡単にオイシイ契約を獲得出来たりします。
ちなみに住宅系営業マンにとってのオイシイ契約とは
利益率が高く契約後の労力が少ない物件
のことを言います。
ちなみにゴミ反響とは、そういった正当な反響では無く、
例えばOB顧客やこれから優良工事が見込める顧客に対して先行投資的に行う小工事案件のことをいいます。
ようは利益度外視のボランティア的サービス工事のことです。
例えば、一番オーソドックスなリフォーム工事で
【浴室・洗面・給湯器等交換工事】
ですと、大体150万円位の契約金額が一般的です。
さらに工事期間も早ければ3~4日で終わります。
しかも利益も50万円程度は獲得出来ますから大変効率が良いといえます。
一方で私が毎日10件近くこなしているゴミ反響は、
【網戸貼り換え、畳交換、水道蛇口交換、雨樋補修、、】
など、金額も数千円から3万円程度で、営業マンとしては現場調査と契約、さらには完了確認と最低3回は足を運ばなくてはいけません。
しかも先に述べた理由で、将来の優良工事を見越してサービス的に契約するため利益もほとんど取れません。
なので金額も少額で利益率も低い最悪の案件ということになる訳です。
仮にわずか5000円の工事を無理して1万円で契約してもたかがしれてますよね。。
ということで
ゴミ反響 = 労力の割に利益激低のハズレ案件
ということになります。
会社・企業は大まかな形態は同じとされていても各部署によってその世界観は大きく変わってきます。
今回で言えば私の配属されたパワハラ長井所長が統括する東京西営業所は最悪なハズレ部署です。。
大宮営業所や所沢営業所とは雲泥の差です。。
まあ、、これ以上グチを言っても仕方ありませんが。。
要は、ハズレ部署を見事に引いてしまった私はその逆境を自ら打破するしかないということです。
容赦ない鬼の伊沢課長に一括!
そうこうしていると、、
またしても鬼の伊沢課長から私の携帯に電話がかかってきました。
<伊沢課長>
「もしもし、、トラジロウ君か?
網戸の張替え2枚と蛇口からちょっと水漏れしてるっていうからすぐ行って!
住所は、、」
、、昨日も、そして一昨日も、、
柏木さんがいなくなった今、毎日伊沢課長のゴミ反響を振られて私は完全に死んでいました。
もし自分の商談物件があったとしてもとても行ける状況ではありませんでした。
意を決してこのベンチャー企業へ転職してきたのに毎日毎日ゴミ反響の嵐。。
しかし私はコミュニケーション力を駆使してそんな過酷な状況下でも虎視眈々と他の営業マンたちとの関係を築いていました。
入社7か月目にして他営業マンたちは徐々に私に好感を持ち応援モードになっていました。
「ゴミ反響は自分でやりますからトラジロウさんは本気で受注に向かってください。」
「私の担当エリアでトラジロウさんに合う良い反響があったら回しますね。」
「伊沢課長はみんなも嫌っています。伊沢課長なんか相手にしなくていいですよ!」
、、といった感じで、
長井所長と伊沢課長以外の所員とは友好的な人間関係を築きあげていました。
完全に足元を固めた私は、そんな流れを汲んで伊沢課長に揺さぶりをかけてみることにしました。
私は伊沢課長からの電話に出たまま終始無言でいました。
<伊沢課長>
「オイッ!どうした!何かしゃべれよ!
とにかくすぐに行け!
オマエそもそも全く営業所に貢献してね~んだから少しは役に立てよ!」
しばらく沈黙の後、
<私、>
「毎回毎回オレにクソ反響振ってくんじゃねーッ!
イイカゲン調子コキやがってふざけてんじゃね~ぞ!
オレを本気で怒らせんなよ!、、、」
虫も殺せないキャラクターが売りの私でしたが、、
もちろん周りに誰もいないところまで静かに移動して電話越しに強烈な怒号を浴びせました。
無念にも退職した柏木さんのことや今までの目に余る伊沢課長の悪業などを思い返した私は
強烈な怒りが一気に込み上げてきたこともあり、
久々にトップモードで激高しまくりました。
どこの会社でも伊沢課長のような嫌われキャラは存在します。
しかしサラリーマンは大人しい人が多いので、出来るだけ関りたくない、、
と波風立てないようにするため嫌われキャラの傍若無人な振る舞いは延々と続きます。
私は自分の部下や友人、弱い立場の人に対して今回のような汚い言葉使いで相手をマクシタテルことは一切ありません。
しかし、どうしても本気で立ち向かわなくてはならない瞬間は極まれに訪れます。
これ以上今の状態が続けば確実に私はこの会社を辞めることになるため久しぶりに牙を剥く結果となりました。
時には強い姿勢で意見することは必要です。
しかし基本こういったことはお勧めしません。
中途半端に反抗すると10倍以上のシッペ返しを食らいますのでくれぐれもマネしないようにお願いします。
鬼の伊沢課長に訪れた異変!
それから三日ほど経ったある日、
私はあれから伊沢課長と顔を合わせることはありませんでしたが、営業所に戻ると珍しく伊沢課長が日中にもかかわらず席に座っていました。
そして正面の長井所長と何やら真剣に話しをしていました。
なんだろう。。まさかオレのこと長井所長にチクってんじゃねーだろうなあ。。
、と、その時伊沢課長の顔が見えて私はギョッとしました。。
何でグラサンしてんだ?、、えっ!、顔がボコボコに腫れてるけど。。
日中にもかかわらず真っ黒いグラサンをして顔はボコボコになっていました。
一目で誰かに殴られたとわかる状態でした。。
すると事務の杉崎さんが私の横に来て
<杉崎さん>
「トラさん、伊沢課長の顔見た?スゴイでしょ!
城嶋大工に思いっきり殴られたみたいですよ!
まあ、、いつも職人さんに上から目線で言いたい放題言ってましたからね!」
<私、>
「そうなんですね。。
まあ、、伊沢課長は言い方もキツイし、、
それで長井所長と真剣に話をしていたんですね?」
<杉崎さん>
「でも、、トラさんってあれだけゴミ反響振られたり長井所長に嫌がらせされても怒らずに一途に頑張っててエライですよね~。
でも言わないと分からない人っていますから、、
時には本気で怒ることも必要ですよ!
でもトラさんは温厚な人だからなかなか厳しいかな。。」
杉崎さんは私が伊沢課長に怒号を浴びせまくったのを知らないのでそんな風に言ってきました。
それはそうと、、
ついに伊沢課長にも天罰が下った訳ですが、、
あの日以来、伊沢課長は私にゴミ反響を振って来なくなりました。
実は気が弱い人なんだろうか?それとも何か企んでるんだろうか?
理由はよくわかりませんが、
残り2か月を背水の陣で迎えた今、伊沢課長からのゴミ反響が無くなったのは大変プラスでした。
その日の夕方、私は一通の携帯メールに気が付きました。
トラジロウさま
こんにちわ。先日はご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。。
正直、、後半からの記憶が全くありません。
もしよろしければお手すきの時にお電話を頂けますか?
夕方以降は出られますのでお待ちしてます。
石井優香
あの「酔っぱらい事件」からすでに一週間ほど経過していましたが、、
あれから仙人ジイさんからも孫娘からも全く連絡がありませんでした。
しかし遂に孫娘からこのようなメールを受信しました。
一体どうしたんだろう。。
次回>>第17話に続きます。
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