こんにちわ。トラジロウです!
前回の>>第16話からの続きです。
この会社に転職してきて7カ月目に突入した私は今月来月でノルマ未達だと給料がわずか8万円になってしまいます。。
一方で頻繁に連絡してくる仙人ジイさんから一週間以上連絡が無く孫娘からも連絡が無いため少々気になっていました。
そんな中、とつぜん孫娘からのメールを受信しました。
魅惑の孫娘と私の微妙な関係
あの「酔っぱらい事件」以来孫娘と会っていないし話もしていません。
あの日、私はダイニングバーの店長に
「優香さんには明日また連絡すると伝えておいてください。」
と伝言したにもかかわらず、、
激務に追われ身動きがとれず連絡をしないままになっていました。
その日の夕方6時過ぎに私は孫娘に電話をしました。
3コールほど鳴ったあと孫娘と繋がりました。
<孫娘>
「もしもし、石井です。」
<私、>
「トラジロウです。
ご連絡出来ずに申し訳ありません。。
先日は大幅に遅刻してしまい大変申し訳ありませんでした。。
店長さんがお知り合いの方だったようで優香さんを朝までお店で寝かせますとおっしゃってましたが、、
翌日は無事お家に帰れましたでしょうか?」
<孫娘>
「、、ほんとにゴメンなさい。。
あんなに酔っぱらってしまって恥ずかしいです。。
朝起きたらけっこう酔いは醒めてたので普通に帰れました。
店長がトラジロウさんから連絡がいくと言ってたので、、
、ずっと待ってたんですよ。。
最後があんな状態だったから私から連絡する勇気がなくて。。
でも、、こうしてまた声が聞けてスゴク嬉しいです。」
久し振りに電話で話す孫娘の声のトーンは妙に色っぽく感じられました。
、、ちょっと待てよ?何かお客様と営業マンって感じじゃないよな?
私は今まで孫娘のような美女から好意的にされた経験がないため少々困惑してしまいました。
単なる社交辞令かもしれませんし私の一人よがりかもしれませんが、、
何となく孫娘には好意を持たれているように感じました。
というか私自身も孫娘と話していると得も言われぬ高揚感がありました。
しかし今は女性の事を考えている場合では無いので、
<私、>
「お恥ずかしい話しですが、、
私は今月か来月で新人に課せられたノルマを達成できないと事実上退職に追い込まれてしまいます。。
この最後の2か月は背水の陣で頑張らなければなりません。。
なので、、私がノルマ達成しましたらこの間のお詫びも兼ねてお会い出来ればと思います。。」
<孫娘>
「、、そうですか。。
以前ジョナサンで話してくれましたよね?
あえて厳しい会社に転職して自分を試したかったんだって。。
なのにホントごめんなさい。。
トラジロウさんの大切な時に飲みに誘ったりして、、
、、実は、、」
<私、>
「、、どうしたんですか?」
<孫娘>
「、、あっ、、
やっぱり、、何でもありません。。
とにかく応援してるんで今月と来月頑張ってくださいね。」
なんだろう、、何かオレに話したい事があるのか?
しかし私もここ2か月は全てをかけて頑張らないと大手企業を退職してこのベンチャー企業に転職してきた意味が無くなってしまいます。
なので孫娘との電話の「、実は、」に続く後の部分がスゴク気になりましたが、、
あえて電話を切りました。
ゴミ案件からの解放!鬼の伊沢課長の意外な反応
残り2か月をどう乗り切るか。。
泣いても笑っても後2か月で月間契約金額合計300万円を達成しないと会社を辞めることになります。
なぜなら基本給料がわずか8万円になってしまうので。。
さすがにそうなったら「もう辞めろ!」ということだと思います。
だって8万円(額面)じゃ生きていけませんからね。
そうこうしていると久しぶりにあの伊沢課長と営業所でパッタリと顔を合わせました。
私が激高して電話越しに怒号を浴びせて以来こうして直接対面するのは初めてです。
すると、、
<伊沢課長>
「トラジロウ君、、ちょっと、、裏で話しをさせてもらえないかな。。」
と言って私の肩を持って外へ誘導していきました。
なんだ、、外でケンカでもしようってのか?
伊沢課長は営業所の裏の駐車場のところまで私を誘導し、まわりをキョロキョロと見回しました。
誰もいないことを確認した伊沢課長は
<伊沢課長>
「トラジロウ君、ごめん。。
あれだけ怒るってことは相当酷い事をしてたんだって思う。
オレも新人だからって調子に乗ってしまったところがあったと反省してる。
君もいい加減に自分の数字を上げないと歩合も付かないし生活出来ないよな。。
今後はなるべく自分でゴミ反響(案件)をやるようにするから、、」
特に何かウラがある訳でも無く素直に謝ってきた伊沢課長に対して私は冷静に返答しました。
<私、>
「伊沢課長。分かってもらえたならもういいです。
私にはもう残された時間がありません。。
もちろんノルマを達成出来なかったら辞める覚悟です。」
伊沢課長は社内では
嫌われキャラのトップセールスマン
でした。
昨年度の年間総合MVPを獲得していて今年も2連覇が十分に狙える位置をキープしていました。
なのでイイ意味にも悪い意味にもズル賢く計算高い人だったので、
おそらくこれ以上私を怒らせて足元を救われても仕方がないと割り切って有効的なムードを演出してきたのだと思います。
ただし私としてはありがたい訳です。
少なくともこれで一番支障があったゴミ反響が8割程度は減るので自身の集客や優良物件の獲得に向けて動けます。
私はコミュ力と空気を読む力があるので伊沢課長の演出に乗っかりました。
<私、>
「了解致しました、
それでは私も最後の2カ月はトップセールスマンの伊沢課長を見習って精進させて頂きます。」
<伊沢課長>
「いやいや、、何を言ってんだよ!
俺なんかすぐ抜けるよ!
トラジロウ君の経験や技術力があれば絶対に優秀営業マンになれると思うよ。
実は最初から君はタダモノじゃないって思ってたんだよ。」
、と、お互いホントはそう思っていないにもかかわらず、
歯の浮くようなクダラナイやりとりが展開されました。。
その後、それぞれ別々に営業所に戻りました。
苦労は美学?未だに時代錯誤な悪しき慣習に翻弄される私
とりあえず伊沢課長から一目置かれたことは大きな一歩です。
なぜならゴミ反響(反響とはリフォーム工事の案件のことです)が激減したため自分の有効な時間を持つことが出来たからです。
しかし、、
<長井所長>
「オイッ!トラジロウ!
オマエはホントにダメなヤツだ!
ちゃんとヤレッ!ボケッ!」
今日は業者会議があるため多くの業者さんたちが東京西営業所へ集まっていました。
<長井所長>
「オマエいい加減にしないと絶対に担当エリアなんか持たせね~からな!
ホントにオマエはダメだよなあ!
オイッ!さっさと持って来いっていっただろ!
オセ~んだよッ!トロいんだよッ!
早くしろよッ!」
、、とにかく私に文句ばかり言ってきます。。
あまりにも長井所長が私をノノシリ続けているため一人の大工さんが近くにやってきて、
<大工>
「何なんですか?長井所長のあの態度、、
トラジロウさんがカワイソウです。。
もう見てられないんですけど。。
なぜいつも長井所長はトラジロウさんに強くアタルんですか?
そんなにトラジロウさんがダメな人には思えないんですけど。。」
<私、>
「大工さん、、同情して頂きありがとうございます。
そう言ってくださった方は本日3人目です。
特にこうして部外者の方が来るときは特にアタリが強いです。。
今日のように多くの観衆がいると燃えるんでしょうね。。
私との相性が悪い、、というか、
私は長井所長から見て特に勘の触るタイプなんだと思います。
ある意味人間関係って理屈じゃないところがありますから。。
、、男女関係なんかも特にそうですけど。。」
もちろん私が新人で年下ということもあるにせよ、、
しばしばこんな感じでいろいろな人に不思議がられました。
私的に分析しますと、長井所長は若いころ職人をやっており、親方からぶん殴られたり常に怒られたりして厳しく育ってきました。
それゆえに今の自分があると信じて疑わない古いタイプの人間です。
なので、
「苦労は美学」
という建築業界の悪しき慣習に洗脳されているところがあるのではと思います。
例えば要領良くうまく仕事をコナして当然褒められると思って報告をすると逆にメチャクチャ怒られたりします。。
要は、新人が苦労もせずスムーズに出来てしまうこと自体が気に食わないからです。
なぜ新人なのに苦労していないのか?なざ泥臭くないのか?
、と、新人は苦労したり臭いメシを食わされて当然だ!
という歪んだ感情?がメラメラと込み上げてきてしまうのです。
それが気に食わないからさらに叱咤激励し苦労を強いる、、
といった時代錯誤な悪しき慣習から抜け出せない最悪の上司です。
「えッ!うそッ!?、そんな人いるの?」
と思われるかもしれませんが、
20年近く以前の当時はこんなタイプの人が建築業界には結構いました。。
ここ最近、他の営業マンたちから
「私のエリアで外壁と屋根の優良案件があるのですが一緒に行ってみましょう!」
「水周り工事(浴室、キッチン、洗面、トイレ)交換工事で300万位の案件があるのですが明日行けますか?
これがもし決まればトラジロウさんノルマ一発達成ですよね!」
、と、優良反響を私に回してくれようとするのですが、、
<長井所長>
「オイッ!オマエラ自分の数字も上がってね~のにトラジロウなんかに貴重な反響を回したら担当エリアを取り上げるぞ!
コイツはとにかく苦労して契約を上げさせろ!
甘やかすんじゃねえッ!」
、と、ことごとく阻止されてしまいます。。
なぜここまで徹底的なんだ?!
そこまで私に嫌がらせをしてどうしたいんでしょうか?
せっかく伊沢課長からのゴミ反響が来なくなりラストスパートを一気にかけたい大切な時期なのに。。
そんな過酷な日々を送りながら私はふと仙人ジイさんのことを思い出しました。
それにしても2週間全く連絡が無いって何か気になるけど。。
仙人ジイさんはまともなお客様では無い(契約にならない客)ことは分かっています。
でも、、
ホントに私の話しを聞くのを楽しみにしてくれていました。
どうしても気になった私は仙人ジイさんに電話をしてみました。
すると、、
おかけになった電話番号は現在使われておりません
えッ!!何でッ!どうしちゃったんだろう。。まさか、、
次回>>第18話に続きます!
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