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こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第51話からの続きです。

今までこの会社に転職して来てから東京西営業所の世界観しか知らなかった私。

ハズレ所長の下で約8ヵ月間馬車馬のように働いてきました。

しかしそんな努力も虚しく私も営業所も未達成で風前の灯に。。

そして遂に私は同社を退職し転職する決意を固めていました。

そんな中、突然現れた本社の相原部長から意外な言葉をかけられました。

それは先月の未達成を棄却して達成扱いにするということでした。




起死回生!逆転の復活劇

すでに退職の意思を固めていた私は動揺していました。

先月の未達成を棄却して達成にするって、、

そんなこと出来るのか?

しかし相原部長は、

<相原部長>
「確かにここ2連続で仮契約が契約にならなかった案件はあった。
しかし今回は契約と見なせるだけの要素がキッチリそろっている。
安心しろ!オレを誰だと思ってるんだ!
すでに社長の了承を得て先月を達成に修正している。」

いきなり社長と総務部長といった我が社のツートップと直接話しをした私はパニック状態でした。

先月が達成になったということは私の給料が半額になるという最悪の事態は免れた訳です。
(8ヵ月間未達成だと給料半額というルールがありました)

今までの私はパワハラ長井所長しか知らなかったわけですが、

執行部には社長と総務部長のようなスゴイ人がいるということも分かりました。

ここで言うスゴイ人とは、

優しさ、信頼性、包容力、人間性、男気、

など上に立つ者として兼ね備えるべき全ての要素を持った人という意味です。

そういった流れを鑑みた私は、

う~ん、我が社のトップにこんなスゴイ人がいたなんて。。

それならもう少しだけこの会社で頑張ってみるか!

今までガムシャラに突っ走ってきましたが、、

その時の私は少しだけ安堵感に浸っていました。

しかし一方で不安要素があることも事実でした。

住宅業界では

契約はあくまでもスタートラインにすぎません。

特に今回のような超高額な特殊案件はこれからどうなるか想像もつきません。

お客様の前ではドッシリ構えていても内心は不安で一杯です。

ひとつ歯車が狂えば大クレームが勃発する可能性もあります。

予想以上にロスコストがかかって利益が全く出ない可能性もあります。

そうしたら私の歩合(報奨金)は全額カットになります。

いわばタダ働きというわけです。

相原部長と雑談を交わしながら頭の中ではそんなことを考えていました。

東京西営業所達成決起会開催とハズレ所長

結局わたしは相原部長からも強く説得されこの会社でもう少し頑張ってみることにしました。

相原部長は大坂に3日ほど出張予定でしたが交通トラブルでキャンセルになったとのことでした。

そのため幸運にも東京西営業所に来ることが出来たわけです。

そして既に退職して転職を決意していた私と直接話しをすることが出来ました。

こういった一連の流れを思い返すと、

この会社に踏みとどまったのは運命だったのかなあ。。

だったら何とか結果を出さなきゃだよなあ。。

という前向きな考えに変わっていきました。

久し振りの営業所達成を祝うべく、

東京西営業所達成決起会

が行われました。

長井所長、杉崎事務員をはじめ関連業者も含めた20人ほどが集まりました。

私も久しぶりに結構飲みました。

会も終わりに近づいたころ長井所長が私のとなりにやってきました。

<長井所長>
「オイッ!トラジロウッ!
オマエ、、とりあえずはよくやった!」

、と、珍しく、、というか初めて褒めてきました。

気持ちわるいなあ、ホントにそう思ってんのか?

絶対に何か企んでるよなあ?

、と、素直に受け入れられない私。。

すると案の定、

<長井所長>
「オマエ、、まさか新井社長と話してね~よなあ?
相原部長ここに昨日来たんだろ?
だからオマエの案件が契約扱いになったんだろ?!
何を話したんだ!言えっ!」

、と、探りを入れて来ました。

なので私は、

<私、>
「特に深い話しは何もしていません。
相原部長は仮契約が契約になるかどうかを直接ヒアリングしたかっただけだと思います。
社長からも電話がかかってきましたが同じ理由だと思います。」


、と、冷ややかに答えました。

長井所長に何を言っても無駄だしあまり話しをしたくありませんでした。

しかし長井所長は何かと心配なようで、、

<長井所長>
「オイッ!トラッ!
そんなこと無いだろう?
オレのこと何か言ってなかったか?
具体的にもっといろいろ教えろよ!
相原部長も社長もオレのこと何か言って無かったか?」


ホントにケツの穴の小せえヤツだなあ!

人望も人を見る目も客観性も無いって言ってたよ!


、と心の中で叫びましたが、、

そんなことを長井所長に言うはずもなく、

<私、>
「いえっ、、
本当に何も言ってなかったっす。。
あくまでも先月未達成を達成にするためにキッチリ事実関係を調査したかったみたいです。」

といった感じで終始相手にせずクールにアシラッていました。

自由の女神と淡い思い出

飲み会は実に12時過ぎまで続きました。

パワハラ長井所長も営業所員たちも5ヵ月振りの達成でかなりホッとした様子でした。

そんな中、私は孫娘のことを考えていました。

いつも長井所長に、

女にウツツをぬかすな!

とサンザン言われてきましたが、、

しかし綺麗な女性のことを考えてしまうのは男のサガであり仕方のないことです。

実際に今から2カ月ほど前、

孫娘のオカゲで私の個人達成に関わる【自由の女神】の契約に至ったわけです。

しかしその後も落ち着く間もなくバタバタ状態だった私。。

なので孫娘にお礼をするどころか連絡もロクにしていない状態です。

しかし孫娘のことを思い出さない日はただの一日もありません。

コンビニに行っても、、

街中を歩いていても、、

スラッとした髪の長い後ろ姿を見るたびに、、

ツイツイ彼女のことを思い出してしまっていました。

私が連絡を取らなかったのは正念場の悪戦苦闘状態で

彼女の声を聞いたらその意欲がそがれてしまう。。

と思ったことも一つの理由だったのかもしれません。

女にウツツをぬかして失脚した人って沢山いると思います。

正直私もそんな大それた人間ではありません。

ということで、私は久しぶりに孫娘に電話をかけてみました。

7コールほど鳴って留守番電話に変わりました。

少し考えましたがあえて留守電を入れずに電話を切りました。

しかし、、

その後1時間、2時間と経過しても、、

いつものように孫娘からの折り返しはありませんでした。

何となく得も言われぬ不安にかられました。

結局その日は孫娘からの電話はありませんでした。


私は翌日、自由の女神に行ってみることにしました。


すでに工事も終わっているため経過確認も兼ねて店長にも

どうですか?何か問題ありませんか?

と、リフォーム工事後の経過確認を口実に。。

自由の女神は開店が6時からなので、直前をさけて5時を目標に車で向かいました。

やがていつも停めているコインパーキングに車を止めました。

そこから歩いて自由の女神の方に歩いて向かいました。

あと200メートル位のところまで来ると、

私の50mくらい前に横道から出てきた孫娘と店長の姿が目にうつりました。

あれっ!?あの二人、、買い出しにでも行ってたのかな?

私は二人のところまで駆け寄って行こうとしましたが、

その時!

私はある光景を見て脳裏に強烈な閃光が走りました。


えっ!、何で手をつないでるんだ?!


肩を寄せて歩く2人の手はガッチリと繋がれていました。

次回>>第53話に続きます。

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