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こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第63話からの続きです。

遂に松本邸を担当する業者を獲得しました。

そして「今度こそ会社を辞めて転職か?」というピンチをまたしても回避しました。

しかし3000万近い大型リフォームなのに工期がわずか2ヵ月半しかありません。

私は日建学院(一級建築士資格学校)の授業終了後にジョナサンで中山君と打合せをしました。




引渡しが間に合わなければ損害賠償?!

中山君とジョナサンで松本邸の工程を考えていました。

<中山>
「オイっ!トラジロウ。。
しかし、、これってどう考えても厳しくね~か?
ウチの大工が入れんのは5月14日からだぞ!
しかも最初は親方一人だけしか入れない。
引渡しが7月末って言ってたよな?
実質引き渡しまで2カ月半しかね~じゃん。。」

<私、>
「、、、確かに。。
、、そうだよなあ。。
3000万円のリフォームで2カ月半ってどう考えても厳しいよね。。」

<中山>
「あたりめ~だろ!!
新築じゃね~んだぞ!
リフォームは難しいんだ!
建築のプロならそんなの常識でわかるだろっ!
オレも引渡日のことは気にしてなかったけど。。
リフォームの工期は一般的に100万で一週間って言うだろ!
っていうことは3000万だったら30週間だから7カ月かかるんだぞ!」


中山君の言う通りあくまでもザックリですが、、

一般的に100万円のリフォームの場合、工期は一週間と言われています。

実際はもう少し早く完了するケースもありますが。。

しかしその考えでいえば3000万円のリフォーム工事だと7カ月くらいかかる計算になります。

今回は大工が5月14日からで7月末が引渡なわけです。

なので3000万円の工事を実質2か月半で完了させなくてはいけません。

う~。。またしても胃が痛い。。

やっぱりどう考えても無理だよなあ。。

住宅業界の営業マンは常に胃の痛い日々を過ごしています。

またしても私は半ウツ状態に入ってしまいました。

あ~あ、、業者決まっても全然先が見えない。。

今度こそオレも会社辞めて転職か?

その後も中山君といろいろ工程を検討しましたが2か月半で全て完了させるのは不可能でした。

しかし松本邸は周知のように脳梗塞を患ったお父様が住む実家のリフォームです。

その窓口である息子様が8月1日から転勤になってしまいます。

松本様には既にいろいろと契約や工程の件で不安な思いをさせてしまっています。

いつクレームが勃発てもおかしくない情況です。

もしも工期が間に合わなければ損害賠償を請求される可能性だってあります。

最後の現場検証で解決策は見出せるのか?

結局何も進展しないまま夜中1時になってしまいました。

<中山>
「オレたちは現場で実際に作業をする職人じゃあない!
だからこれ以上オレらで話をしてもラチがあかね~っ!
近日中に大工の親方含めたオレら3者で実際に現場を見て工程を考えよう!
その時は解体屋の社長も連れて行く!」

<私、>
「えっ!?、、
中山君が現場に来てくれるの?
でも、、中山君って平日はゼネコンの現場監督で忙しいでしょ?
しかも会社にバレたらヤバいから実質的にはノータッチって言ってたよね?」

<中山>
「この期に及んでそんなこと言ってられるか!
オレも引き受けたからには責任がある!
とにかく日程を段取りしろ!」


ということで、、

私は松本息子様に連絡を取りました。

2日後の夕方18:00~現場打合せが決まりました。

現場には中山君と担当する大工の親方、そして解体業者の3人が来ました。

今回は鉄筋コンクリート造の一戸建てのため、外壁を解体してサッシ(窓)を新規で工事する取り合いなどを打合せしました。

そしていよいよ実際の大工造作工事について2時間以上にわたり現地打合せを行いました。

そして最終段階で大工の親方が、

<大工親方>
「いや~、、5月14日にオレがまず入るけど。。
一郎と次郎が6月中旬くらいまでは横浜の現場だから無理だ!
7月末引渡ってことは遅くても7月中旬までには終わらないとダメだろ?
そりゃあ絶対無理だよ、、中山さん。。」

<中山>
「ヤッパリそうですか。。
まあ、、そうですよね。。
源さん(大工親方の名前)とこは3人でやってるからみんなで入れば何とかイケるかと。。
でも、、そうですよねえ~。。
一郎さんも次郎さんも横浜の現場なんですね?」

<大工親方>
「そうだ!だからオレ一人じゃあそんなに進まん!
一郎と次郎は若いからパワーもあるが。。」

<中山>
「一郎さんと次郎さん、、もしくは他に応援の大工とか。。
何とかならないですかね~、、源さん!」

<大工親方>
「いや~、、こればっかりは。。
どうにもならね~!」


ということで解決の糸口も見つけられず。。

その日の現場打合せは終了しました。

その後、中山君とザックリと今の現状での工程を考えてみた結果、

7月末どころか9月末くらいまでかかってしまう結論になりました。

マジでヤバい、、どうしよう。。

工期が間に合わないから今さら解約させてくださいって訳にもいかないし。。

突然の訪問者

引渡しが2か月も契約工期から遅れてしまうという事実が発覚しました。

翌日、不安な気持ちに包まれながら営業所で事務処理をしていました。

すると、事務の杉崎さんが、

<杉崎さん>
「トラジロウさん!
今、中山工務店さんがトラさんを訪ねて来られましたけど、
出られますか?」

<私、>
「中山工務店?
こんな日中にアポ無しで何で突然来るんだろう?
ああ、、出ます出ます!」

といって私はエントランスホールに出ていきました。

すると年配のオジサンが立っていました。

<私、>
「お世話になります。
トラジロウと申します。
中山工務店さん?、、ですよね?」

<中山工務店>
「こんにちわ!
息子が日建学院(一級建築士資格学校)でお世話になってます。
中山の父親です!
トラジロウさんの名刺の住所を見てここに来ました!
突然訪問してすみませんね!」

<私、>
「いえいえっ、、
中山君には本当にお世話になっておりまして。。
今回、日建学院(一級建築士資格学校)のクラスメートのよしみで私に協力してくれてます。」


ということで中山君のお父さんと応接室でいろいろと話をしました。

<中山父>
「トラジロウさん、息子から昨日いろいろ話を聞きました。
源さん(大工の親方)と私は昔ながらの付き合いです。
その息子で大工の一郎と次郎もよく知っています。
ただ、、一郎と次郎も横浜の現場だし源さん一人しか当初は入れないし。。
そう考えるとやっぱり9月末くらいまではかかると思います。」

<私、>
「そうですか。。
まあ、、そうですよね。。
でも仕方無いです。
入ってくれる大工さんが現れたことだけでも感謝しなきゃいけないと思います。
でもお客さんは7月末の引渡しが絶対だとおっしゃってるので。。
まあ、そのお客様の家庭の事情をふまえると当然のことなんですが。。」

私は松本邸の内情も全て中山君のお父さんに話しました。

お父さんは黙ってじっと私の話を聞いていました。

すると、、


<中山父>
「よしっ!わかったっ!
何とか7月末の引渡に間に合わせるようにしよう!」



えっ!?。。どうやって?

物理的に間に合わないだろ?!

突然のお父さんの言葉が私には理解出来ませんでした。

次回>>第65話に続きます!

※ベンチャー企業奮闘記は毎週月曜日更新です。







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