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こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第68話からの続きです。

いきなり理不尽なトップダウン指令が長井所長より通達されました。

既に発注金額が決定している中山工務店に対してさらに5%の値引きを要請しなくてはなりません。

根本的な話しをすると、、

元請けが下請けに対して工事が着工している段階で減額を強要することは法律で禁じられています。




一触即発!長井所長の前に立ちはだかる私

いろいろと悩み抜いた末、

私はその翌日、長井所長の席の前まで行きました。

しかし相変わらずの心無い言動に私の怒りは頂点に達していました。

<長井所長>
「なんだっ!、その態度は?!
会社で決まったことだ!
ちゃんと話をして5%減額してもらってこい!」

<私、>
「いえっ、、それは出来ません。
中山さんはこれまで本当に弊社に協力してくれています。
金額に関しても何度も詳細を打合せています。
無理を言って1450万円の当初金額のままで請けてもらったのです。
そこからさらに5%の70万円を減額しろとはいえません。」

<長井所長>
「なんだとっ!
交渉もロクに出来ね~のか?
それじゃあ上に報告出来ね~だろ!
明日までに直接会って交渉してこい!」


<私、>
「、、、。。。。」


この時、私の脳裏には今までの嫌がらせやパワハラの数々が走馬燈のように頭をよぎっていました。


<長井所長>
「なんだっ?!
何を黙ってんだ?
文句あんのか?
とにかくヤレっ!」


このクソヤロー!いい加減にしろよ!


そして私は低い声で返答しました。

<私、>
「中山さんはオレが自分で見つけてきた業者なんすよ!
会社が、長井所長が用意した業者じゃないんすよ!」


<長井所長>
「なんだと!
テメーッ!何言ってんだ?!
誰に口きいてんだっ、、コラァっ!!」


その言葉を無視した私は反転して長井所長を背にゆっくりと歩き出しました。

そして黙って2,3歩ほど歩いたあと、



うおおりゃああああああっ!!



、と、超大音量で雄叫びを上げました。

特に何か言葉を発したわけではなく、、

とにかく天井や壁をブチ壊す程の大音量で雄叫びを上げました。

営業所内には事務の杉崎さんや他営業所員がいたり、、

エリート風の黒いスーツを着た業者?

のような人も含めて、

あまりの私の強烈な雄叫びに驚いていました。

今度こそ転職か?車中でいろいろ想うこと

その後、私はとりあえず東京西営業所を出ました。

何かアポイントがあるわけでも無く、、

とにかく一人になりたかった私。

車を運転しながらアテもなく彷徨っていました。

あ~あ、、やっちゃった。。

今度こそ会社辞めて転職かあ。。

あの時の私は、あまりの長井所長の傍若無人な言動に何かクサビを打ちたかったんだと思います。

ああいう人は根本的に「愛」も「道理」も無いので

例えば、、

「何を言っているんですか?そんなことは出来ませんよ!」

、といった普通の言い方では全く響きません。

イイからヤレ!

の一言で終ってしまうでしょう。

そうはいっても私もサラリーマンなわけです。

出来れば波風は立てたくありません。。

その日は営業所に戻る気力も無かったのでそのまま直帰しました。

私はフッとあることを思い出していました。

そういえば黒いスーツの人いたけど。。

あれって誰だったんだろう?

東京西営業所はほとんど部外者が訪れません。

大工や内装屋などの職人さんたちはチョクチョク出入りしますが。。

なのであんな黒いスーツをビシッと決めたエリート風な人がいるのが不思議でした。

翌日、東京西営業所に出社すると長井所長が既に席に座っていました。

昨晩、私は今後の身の振り方について考えていて全く眠れませんでした。

なので眠くて死にそうな状況でしたが、、


<私、>
「おはようございます!」


、と眠気を吹き飛ばすかのような大声を上げました。

これには長井所長を牽制する意味あいも含んでいました。

私の大声を聞いて長井所長もこちらをチラッと見てきました。

まだ怒りがおさまらない私は長井所長を睨みつけました。

すると長井所長はフッと目をそらしてパソコンの画面を凝視し始めました。

攻撃は最大の防御!一気に畳み掛ける私。

サラリーマン界において、こういったパワハラ上司は下から強い反撃を受けることがありません。

なぜなら後が怖いため皆さん我慢してしまうからです。

しかしさすがの私も我慢の限界です。

これ以上理不尽な振る舞いを許すわけにはいきません。

私は攻撃の火ぶたを切りました。

<私、>
「長井所長!
マジで納得いきませんよ!
現場の苦労も知らずトップダウンで理不尽を強要する。。
誰ですか?これを指示してるのは?
社長ですか?
長井所長に言っても話にならないんで、、
オレが直接話をつけます!」

そして私は電話の受話器を左手で掴み上げ、

右手で長井所長を指さしました。

<私、>
「誰ですか?
こういうことを言ってるのは?
どんだけ苦労して末端の社員たちが日々働いているのか、、
きっちりシラしめますから!」


長井所長はジッと私を見つめてきました。

そして、、

<長井所長>
「もういいっ!
、、わかった、、
中山工務店とはシッカリ話し合いが出来てるんだな?
ちゃんと話が出来ていて金額もギリギリまで煮詰めているんだったらそれでいい。」

、と、譲歩してきました。

おそらく長井所長は今まで散々悪事を働いてきたことなどに対する

私の怒りの本気度合い

を感じ取ったんだと思います。

だってヒドイ話しですよね。。

会社や長井所長ですら調達出来なかった業者を平社員の私が頑張って連れてきたわけです。

それなのに上から目線で、

もっと値切ってこい!

、なんてマジでふざけた話しです。

絶対に許せません。

エリート風の黒いスーツの正体

その後、私は2件の商談を終えて再び東京西営業所に戻ってきました。

そして駐車場に車を停めて外に出ると、

エリート風の黒いスーツの人が近づいてきました。

気になってた黒いスーツの人だ!

誰なんだろう。。

すると黒いスーツの男が話しかけてきました。

<黒いスーツの男>
「トラジロウさん。。
突然すみません。。
私、ARTコンサルティングの吉住と申します。」

といって名刺を渡されました。

本社にしかいないはずのARTコンサルティングの人がなぜ東京西営業所に?

いきなり声をかけられ戸惑いましたが、

<私、>
「はじめまして。。
トラジロウと申します。
っていうか、昨日いらっしゃいましたよね?
大声を出しているところを見られちゃいましたよね?」

<吉住氏>
「はい。。でも、、
先ほど深野係長からトラジロウさんが怒った理由をお聞きしました。
この度は大変申し訳ありませんでした!」


突然、頭脳集団のエリートコンサルタントに謝られて意味が分からない私。。


<私、>
「いやっ、、
意味がわからないんですけど。。
弊社を担当して頂いているコンサルタント会社の人ですよね?
弊社の社長は優秀な人ですけど、、
ARTコンサルタントさんの協力があってこそ我が社は精鋭のベンチャー企業であると認識してます。
なぜ謝る必要があるのでしょうか?」


まったく意味が分かりませんでした。

しかもARTコンサルティング自体、噂でしか聞いたことがなかったので、、

まさか実際に対面するとは夢にも思っていませんでした。

ARTコンサルティングの吉住氏はなぜ私に謝ってきたのか?

次回>>第70話に続きます。

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