こんにちわ。トラジロウです!
前回>>第82話からの続きです。
転職してから2年ほど経過して管理職となった私。
私の部下で新人の高橋は爽やかイケメンでモテそうなタイプでした。
彼は元ファミレスの店長で住宅業界は未経験でした。
しかし人懐っこくてホメ上手な彼は、
未経験でも良い営業マンになるだろうと思っていました。
妖艶な若奥様からの誘惑
前回書いたように、
高橋に同行して私が既に見積りを提出しているお客様を引き継ぎました。
その後、営業所で事務処理をしていると、
高橋が私に相談をしてきました。
<高橋>
「同行して頂いた竹内様なんですけど、、
個人的にいろいろ相談したいから
旦那の居ない時に私一人で来てほしい
って言うんですけど。。」
そのお客様は水商売オーラ満載の妖艶な若奥様でした。
しかし私が担当していた時は無表情で反応も薄く、、
何を考えているか分からない奥様でした。
そんな若奥様が旦那の居ない時に高橋一人で来てほしいとは、
あきらかにオカシイです。
私は今までそんな変なことを言う客に出会ったことはありません。
私は高橋に言いました。
<私、>
「えッ?!、、マジで?
あの奥さん、、そんなコト言ってんの?
絶対にオカシイだろ!
高橋はリフォームの営業マンだぞ!」
<高橋>
「そうなんですよ。。
でもそんなコトを言うんです。
一応、、大切なお客様ですし、、
どうしたらいいですか?」
<私、>
「う~ん。。
オマエのことを出張ホストと勘違いしてんじゃね~のか?
なんでリフォーム営業の、、
しかも一回しか会ったこと無いのに
個人的にいろいろ相談したいことがあるんだよ!」
<高橋>
「それでは断ったほうがいいでしょうか?
リフォームの相談以外はのれませんって。」
う~ん。。難しい。。
俺だったらありえないシチュエーションだけど。。
やっぱモテるヤツって全然違うんだな。。
自分のことだけならそんなに悩むことも無いのですが。。
しかしユニットリーダー(管理職)になると部下のキャラもイロイロなので、
最近、自分以外のことでかなり翻弄されていました。
しかしその若奥様が何か悪いコトを言ってきている訳でもないので、
<私、>
「とりあえず行ってこいよ。
そうはいっても断る理由もないだろ。」
ということでその夜、
高橋は一人でその妖艶な若奥様の家に行くことになりました。
イケメン部下の彼女と謎
前回、柳沼主任主催で高橋の歓迎会をしたわけですが。。
その時、柳沼主任が通っている
ミッドナイトクイーン
というキャバクラに行きました。
そこで私たちに付いた桜と花蓮という二人のキャバ嬢から時々営業メールがきます。
【トラさ~ん!今度はいつ来てくれるの?!】
【あんまり間あいちゃうと忘れちゃうよ!】
といった感じのメールです。
まあ、、これは私がかつてキャバクラに行った時、
(もちろんオゴッテもらった時ですが(^^;))
キャバ嬢にメールを教えるといつもこんな感じな訳ですが。。
ちょうど高橋とランチに来ていた私は、
<私、>
「いや~、マイッタヨ!
柳沼主任のオゴリでこの間キャバクラ行っただろ?
あの時のキャバ嬢からこんなメールがくるんだよ。。」
すると、、
<高橋>
「ホントに困りますよね。。
こっちは忙しいから彼女たちに付き合ってられないですよ!」
<私、>
「えっ?!、、
高橋にも彼女たちからメール来るの?!」
<高橋>
「そうなんです。。
ディズニーランド一緒に行こうとか、、
渋谷でビリヤード教えて、、とか、
チケット取ったけど、いつなら空いてる?
、とか。。
もう、、面倒クサイっすね。。」
ナッ?!、、ナニイぃ!!
オレのメールと明らかに内容が違うじゃね~か?!
なんと、、
高橋へのメールの内容は私へのソレと明らかに違っていました。
花蓮も桜も、、
本気で、、というかリアルに高橋を誘っていました。
お店ではなく店外で。。
話しは変わりますが、、
当時、高橋は独身で彼女と半同棲状態だと言っていました。
高橋の彼女は上場企業の受付をしているとのことでした。
写真を見せてもらったことがあるのですが、、
メチャクチャ美人でビックリしました。。
結局、実際に会うことはありませんでしたが。。
その日の夜、
21:00に妖艶の若奥様のお宅を訪問すべく高橋は営業所を後にしました。
私は高橋に、
<私、>
「間違いだけは犯すなよ!
向こうはメスライオンだからマジで気おつけろ!
何かあってオレまで巻き込まれたくね~からな!」
<高橋>
「もちろんですよ!
そもそも僕はあんなにフェロモンを巻き散らしているような人は苦手なんで。。」
翌日、大型のリフォーム工事の商談があるため、
その日は深夜0時過ぎまで見積書や仕様書などの作成をしていました。
そんな中、、
突然営業所の電話が鳴りました。
夜中に一人で営業所に居る状態で突然電話がかかってくる、、
メチャクチャ怖いです。。
私はしばらく鳴り響く電話を眺めながら冷静さを取り戻していました。
夜中に電話鳴るのマジで止めてくれよ。。
私は恐る恐る電話を取りました。
<私、>
「もしもし!新光クリエイトの真山です!」
するとしばらく沈黙が続いたあと、
「すみません。。高橋はまだおりますでしょうか?」
なっ?!、、何なんだ?!
若い女性の声でした。
何となく私はその声の主がわかりました。
多分これって高橋の彼女だなっ!
しかし、
「高橋君の彼女ですよね?」
、と言うのもどうかと思いました。
もちろん違う可能性もありますし。。
<私、>
「どちら様でしょうか?」
<電話の女性>
「あっ、、いえっ?!
わたしは、、
高橋の、、
、、妻、です。。」
はあっ?!、、妻?って。。
アイツ、、結婚してんの?!
次回>>第84話に続きます。
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