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こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第88話からの続きです。

高橋が転職してきてちょうど5カ月。

しかし残念ながら高橋の退職が決まりました。

この会社は離職率がめちゃくちゃ高いです。

なので入社から半年以内に辞めてしまう転職者は数多くいました。

私が一番心配していたのは事務の杉崎さんとの不倫関係でした。




二人が不倫関係に陥ったわけ

私は高橋にたずねました。

<私、>
「そういえば、、
杉崎さんはどうすんだ?
杉崎さんは既婚者で高橋は彼女と同棲しているわけだが。。」

高橋はジッと一点を見つめたまま、、

ずっと黙り込んでいました。

高橋のあまりにも深刻な表情と、

彼らしくない深く思い詰めた状況に私は内心すごく驚かされました。

何だかスゴイ神妙な感じだけど。。

いつもの元気で朗らかな高橋ではありませんでした。

高橋はすごくモテるタイプでした。

もちろんイケメンということは大きな要因です。

しかしそれ以外でも、


ジックリと人の話に耳を傾けたり

さりげなく良いところをホメたり、

自然な会話で人を和ませたリ、


人間的にも彼はたいへん魅力的な人でした。

高橋は、よく私に、

女って本当に面倒クサイですよね。。

と言っていました。

しかし、、

そんな高橋がこんなに厳しい表情で思い詰めていることに驚かされました。

私はそんな黙ったまま険しい表情の高橋に、


<私、>
「オマエ、もしかして、、
杉崎さんに本気で惚れちゃったんじゃないのか?」


しかし高橋は黙ったまま、、

変わらず一点を見つめて反応がありませんでした。

私は住宅業界であらゆる人たちと接してきました。

お客様や近隣住人のクレーム対応も含めて。

そんな経験から何となく高橋の気持ちが垣間見えてきました。

<私、>
「杉崎さんは全くスレていない純粋な子だ。
カワイイし性格もめちゃイイ子だ!
でも彼女は結婚してるし高橋も彼女がいて同棲中。
しかしそんな彼女の魅力に徐々に魅かれてしまい本気で惚れてしまった。
そして今、オマエは真剣に悩んでしまっている。
そんな感じじゃないのか?」


高橋はすこし驚いた表情でこちらを向きました。

そして、

<高橋>
「真山リーダー、さすがですね。。
まさにその通りです。
今までの私は、
「オンナなんて面倒くさい」
って思ってたんですが。。
彼女は今まで自分の周りにいたタイプとは全然違っていました。
最初は何となく富士急に一緒に遊びに行ったりして。。
そうしているうちに徐々に彼女に惹かれてしまったんです。」

<私、>
「やっぱりなあ。。
ズッとオマエと接してきて、、
さらに杉崎さんは可愛くて性格もすごくイイから、
何となくそうじゃないかって思ってたよ。」

<高橋>
「でも彼女は結婚してるし、、
私は元妻のストーカー被害で結構気がメイってしまって。
さらに今同棲している彼女から最近すごく行動をチェックされていて。。
いったいどうしたらいいんだろうって。。」

<私、>
「なんだよ。オマエらしくね~なあ。。
オンナなんて面倒クサイって、、
いつもオレに言ってたよな?
そんなオマエが恋に堕ちてオンナに夢中って。。」

<高橋>
「自分は女性から言われて付き合うってことがほとんどなんです。
正直、、今の彼女も元妻もそうでした。
さらに元妻も今の彼女も元水商売系のオンナなんです。
なぜか自分はキャバ嬢とかにモテるんです。。」

<私、>
「いや、、
別にオマエは水商売のオンナってわけじゃなくて、、
一般の女性からも普通にモテると思うよ。
でも杉崎さんに関しては彼女が
「富士急に行きたい!」
って言ったことから始まったんだろ?」

<高橋>
「いえ、、実は、、
確かに富士急とかいいですねって話題になったんですけど、、
じゃあ絶対に会社とかにバレないように気を付けて2人で遊びに行こう
って誘ったのは私なんです。」

<私、>
「、えっ、?!、ということは、、
結果的にオマエが杉崎さんを誘ったことがキッカケなのか?!」

禁断の恋の代償!高橋の決断

<高橋>
「そうなんです。。
自分から女性を誘うってことが今まで無かったので。。
すごい緊張しましたし、、
でもそれだけ彼女には特別な感情を持ってしまったんです。。」


その後も高橋からいろいろ話しを聞きました。

意外に真面目な高橋は

杉崎さんとの不倫にケジメをつける

こともあって退職の意向を固めたようでした。

今まで高橋は元妻、現彼女も含めて、

女性からアプローチされて付き合う

ことがほとんどだったそうです。

私から言わせれば、

マジで羨ましい

、、かぎりですが。。

しかも元妻、現彼女も含めて

高橋と過去につながった女性たちは相当な美女軍団だったでしょうし。。

それはそうとして、、

その夜、話し足りない我々は居酒屋に飲みに行きました。

そこでも男と女についてイロイロ話しました。

そこでは私のチームの柳沼主任も一緒でした。

彼は私より年上で社歴も長く、、

しかし役職は主任でした。

私は当時ユニットリーダー(課長級職)だったので役職上は部下でしたが。。

この柳沼主任は本当に温厚でイイ人だったので私は大好きでした。

高橋も彼には今回の杉崎さんのことも含めて隠さず全てさらけ出していました。

高橋の口癖は、

女なんて面倒くさい

でしたが、、

柳沼主任の口癖は、

オレはロクでも無い人間だ

といった感じでした。

結局、思えばこの3人のメンツで

高橋の歓迎会と送別会

を行ったわけです。

一方で営業所としての送別会はやりませんでした。

というのも、高橋が、

「半年足らずで辞めてくわけですから公的な送別会は無しにしてください。
今回、リーダーと主任と私の3人で密度の濃い最高の送別会となりました。
なので僕はこれだけで大満足です!」

と言って営業所の送別会を辞退したからです。

そして高橋は静かに退職していきました。

転職先は決まっていたので心配はしていませんでしたが。。

その後、

高橋とは一切連絡が通じませんでした。

携帯電話の番号も変わっていました。

何だかすごく寂しい気持ちになりましたが。。

しかし杉崎さんとの不倫や、
(私と柳沼主任だけしか知らない)

元妻からのストーカーなど、、

いろいろな理由で、

バッサリこの会社との関係を切りたいのかも

と考えて私も高橋のことは忘れようと思っていました。

それから2週間ほどが経過しました。

高橋が退職してから、

杉崎さんは全く元気がありませんでした。

毎日、ボーッと外を眺めていました。

高橋がいなくなって寂しかったのでしょう。

彼女は私が二人の不倫のことを知っているとは夢にも思っていません。

杉崎さんも私も高橋のことを口にすることはありませんでした。

そんなある日、

上田営業マンが私に話しかけてきました。

<上田営業マン>
「真山リーダー、知ってました?
最近、杉崎さん体調不良でちょくちょく休んでますよね?」

<私、>
「ああ、、そうだよね。
最近元気が無いし、、会社も休んだりしてるよね。
どうしたんだろう?どこか悪いのかね?」

<上田営業マン>
「実は、、まだ確定じゃ無いんで
内緒にしてほしいんですが。。
彼女妊娠してるっぽいんですよね。」


私の頭の中に衝撃が走りました。


えっ?!、、妊娠?!


次回>>第90話に続きます。

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