こんにちわ。トラジロウです!
前回>>第17話からの続きです。
2週間以上連絡の無い仙人ジイさんのことがどうしても気になり電話をしてみました。
すると、、
「おかけになった電話番号は現在使われておりません、、」
、、と、アナウンスが流れました。
一体どうしたんだろう。。
しかし先ほど孫娘と話した時に仙人ジイさんのことは何も言っていませんでした。
意を決してこのベンチャー企業へ転職するも新人猶予期間残りわずかとなったこの正念場で、、
ほぼ契約には成り得ない仙人ジイさんにこれ以上かかわるのは止めよう、、
と思ってはいましたが。。
仙人ジイさんの行方
私は先ほどの孫娘との電話の切り際に、彼女が何か言いたそうだったのを思い出しました。
もしかしたら仙人ジイさんのことで何か話したかったんだろうか?
そんなことを考えていた私は、気が付けば孫娘に電話をかけてしまっていました。
<孫娘>
「もしもし、、トラジロウさん。。
、、どうしたんですか?」
<私、>
「、、さっき電話したばかりなのにすみません。。
今、、何となく気になってオジイさまに電話したら、、
【現在使われておりません】になってしまったのですが。。」
すると孫娘は電話口の向こうでしばらく黙り込んでしまいました。
<私、>
「、、優香さん!、優香さん!!、、
、、どうしたんですか?
さっき何か言おうとしていたのは何かあったからですよね?」
<孫娘>
「、、実は、、
もう一週間以上前なんですが、、
お風呂場で突然倒れてしまって。。」
<私>
「そんな大切なことを何で教えてくれないんですか?
オジイさまの容態はどうなんですか?」
<孫娘>
「とりあえず生きてはいますが、、でも、、
おそらく意識はもう戻らないと思います。。
大手企業を退職してあえて厳しい実力主義のベンチャー企業へ転職したトラジロウさんを私はスゴク応援しています。
はじめてトラジロウさんといろいろお話しした時にオジイちゃんが息を吹き返した理由が何だかスゴクよく分かったんです。
私自身もすごく楽しかったし。。
だから、、今正念場のトラジロウさんに余計なことを言うのは止めようと思ったんです。。」
<私>
「、、そうだったんですね。。
お気遣いありがとうございます。
確かにオジイさまは私の話を本当に楽しそうに毎回聞いてくれました。
トラジロウさんの話は面白いってすごく感心してくださいました。
私としても転職してきてからパワハラ所長に日々罵詈雑言を浴びせられてきたので、、
オジイさまからのお褒めの言葉はそんな私に勇気を与えてくれました。
正直なところオジイさまとのやり取りや状況から判断して
オジイさまが契約出来るお客様では無い
ということは当初から分かっていました。
でも、、仙人のようなオジイさまの崇高なオーラに惹かれてなのか、、
気が付けば何度となくオジイさまとお会いしていた自分がいました。。」
孫娘との約束
<窓娘>
「トラジロウさん。。
私と二つの約束をしてください。」
突然孫娘はそう切り出しました。
<私、>
「わかりました。。
私に出来ることであれば。。
それはどんな約束でしょうか?」
<孫娘>
「一つはオジイちゃんのことはもう忘れてください。
トラジロウさんがいくらオジイちゃんの事を考えても容態は変わりません。
むしろ正念場のトラジロウさんに余計な気を使わせていると思うと私が辛いんです。。
あと一つは必ず達成してせっかく転職した今の会社を辞めないでください。」
この時私はあらゆることを考えていました。
これまでの流れを汲むと孫娘は私に好意を持っているとしか思えません。。
しかし私は特にモテるタイプでもなく今までこのような女性から好感触を得た経験もありません。。
それゆえに私も最近は孫娘のことをチョクチョク考えてしまっていました。。
、、こんな大切な時期なのに。。
一体孫娘はオレのどこが気に入ってるんだろうか?
宿敵パワハラ所長からの意外な言葉
<長井所長>
「オイッ!トラジロウッ!
テメエいつまで電話してんだ!
今のオマエは一瞬の間も惜しんで馬車馬のように働きまくれ!」
突然後ろから大声で叫ばれて驚いた私は、、
<私、>
「、、優香さん。。すみません。。
所長に気づかれちゃって、、
また改めて連絡します。。」
、、と言って急いで電話を切りました。
何なんだよ、、せっかく良いムードで話してたのに。。
しかし文句を言っても仕方が無いのですぐに仕事モードに戻して長井所長の方に振りかえりました。
<長井所長>
「オイッ!オマエ誰と話してたんだ!」
<私、>
「、、いえっ、、
ちょっとお客様と、、というか、
追客中のお客様が容態が悪いみたいで、、」
<長井所長>
「オマエ今月と来月のどっちかで契約金額合計300万円いかないとマジでクビだからな!
まあ、基本給料が8万円になるからそもそも生活出来ないと思うけどなッ!」
<私、>
「分かってます。
そこまでしてこの会社にいようとは思いません。
しかしこの会社に転職してきことを失敗だったとも思いたくありません。
あと2カ月足らずですが最後まで諦めずに日々精進していくつもりです。」
<長井所長>
「もしノルマ達成したらオマエに担当エリアを持たしてやる。
だから精一杯頑張れ!」
何だ?!ちょっとイイ事言うじゃねえか?
転職して8カ月で担当エリア持っても遅すぎるけど。。
いつもと違うパワハラ長井所長の意外な言葉に困惑していると、、
<長井所長>
「あとトラジロウ!
オンナにウツツを抜かすのだけはヤメロ!
今のオマエには未だ早い!
特にあんなモデルみたいな美人はオマエみたいに給料8万円になりそうなショボイ男は相手にしねえ。
とにかく年収1000万くらい稼いでから遊べ!
そうすりゃあオンナなんていくらでも寄って来る!
とにかく残り2か月もねえんだから死に物狂いでやり切れよ!」
、、ショボイって何だよ!担当エリアも持たせね~でよく言うわ。。
、、とかなり腹が立ちましたが、、
しかし孫娘の事とか完全に分かっている感じでした。
まあ、、、以前孫娘が営業所に来た時、芸能人オーラ満載の彼女にみんなビックリしてましたから長井所長も気になっていたんでしょうけど。。
その時、、
<上田営業マン>
「トラジロウさん、今度ボクの担当エリアで外壁と屋根の工事で200万円くらい見込める案件があるんですけど一緒に行きませんか?」
と突然声をかけられました。
彼は前回>>第8話で私に同情して自分のエリアの好案件を譲ってくれようとした正義感の強い先輩営業マンです。
しかし、、あの時は長井所長に
「トラジロウに案件を譲るんならオマエのエリアを剥奪するぞ!」
と言われてしまい結局その話しは無くなってしまいましたが。。
そんな長井所長の目の前で再度私に自分のエリアの好案件を譲ると言ってきたのです。
私にそう言ったあと、上田営業マンは長井所長の顔をジッと見つめていました。
長井所長も黙って無表情な面持ちで上田営業マンの顔を見つめ返していました。
なぜ、あえて上田営業マンは長井所長の前で再度私に好案件を譲ると言ってきたのでしょうか?
見つめ合った二人はしばし沈黙を守ったまま、、
しかし私もどうすることも出来ずその場に立ち尽くしたまま静観していました。。
一触即発の事態は、
次回>>第19話に続きます。
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