こんにちわ、トラジロウです!
前回>>第29話からの続きです。
今月残り70万円の契約が見えない私に孫娘が【自由の女神】の店長を紹介してくれました。
完全に意気消沈していた私に起死回生のラストチャンスが与えられました。
しかし前から気になっていた店長と孫娘の関係。。
幼馴染みと紹介されたけど本当にそれだけなんでしょうか?
不純な私はこの期に及んでそこのところが大変気になっていました。
いずれにしても残り5日!
今月達成出来なければ退職して転職すること確定です。。
一旦飲み会中止してすぐに現場調査へ!
ということで、、
私と店長はしばし静止したまま孫娘の方を見つめていました。
<孫娘>
「じゃあ飲みは一旦ストップして、、
シンちゃん!トラさんにシャッターとウッドデッキ見てもらったら?」
孫娘のテキパキとした対応に促され、まずはシャッターを見に行きました
本来店舗用シャッターとなると駅前ビル等のエントランスに装備されているゴッツイ感じのを想像する訳です。
幸運な事にこの【自由の女神】は木造一戸建ての一階部分が店舗となっていました。
そのため軽く100万円以上する本格派店舗シャッターではなく住宅用シャッターで対応可能でした。
その後、テラスの方に移動してウッドデッキを見に行きました。
ウッドデッキの端の部分が劣化していました。
そこで私はその周辺だけ新規で工事することにしました。
私は車の中からシャッターやウッドデッキに関わるカタログを取ってきました。
<孫娘>
「トラさんの車ってスゴイ。。
いろんなカタログ積んでるんですね。
それなのに、、
網戸の貼換え、畳の補修、水栓交換とかばっかりなんでしょう?
ホント、、そのパワハラ所長ってダメですよねえ。。」
<私、>
「ええ、、まあ、、
担当エリアを持たせてくれないので優良案件はマワッてこないんです。。
でも今月達成すれば担当エリアを持てるみたいです。
そうすればダイブ違ってくると思います。」
シャッターとウッドデッキの見積り金額は?
そんなやり取りをしながら採寸及びカタログにて商品選定などを行いました。
そして積算シートに職人のコストや材料費など当てはめて原価を算出しました。
そこに会社規定の粗利率を掛けて見積り金額を出しました。
当初私は店舗用シャッターと店舗外部のウッドデッキ工事ということで
見積り金額100万円前後もしくはそれ以上
を想像していたのですが。。
今回冷静に現地調査をしてみた結果、木造一戸建ての一階を店舗にしているということに気づきました。
(今まで気にしてなかったので重量鉄骨造の店舗かと思ってました。(^^;))
そのため住宅用シャッターを交換するだけだと15万円程度で出来てしまいます。。
さらにウッドデッキも範囲が狭く部分的にやりかえるだけなので20万円ほどの工事です。。
合計で35万円にしかなりません。
(ボッタクッて70万円で出すわけにもいきませんし(^^;))
見積りを完成させた私はこの事実に戸惑いを隠せませんでした。
やばい。。今日で達成出来ると思ってたのに。。
あと35万円が全く見えません。。
なぜなら明日も明後日も、、
ずっとクレーム対応など負の仕事に追われているからです。
住宅業界のクレームは根が深く一度火が付いたら最悪です。
なので、いつも私は部下たちに
契約よりもクレームを優先しろ!
、、と言っているくらいです。。
そんなこんなで戸惑っていると、
<孫娘>
「どうしたんですか、、
トラさん、見積り出来たんでしょう?
いくらですか?
達成出来ましたか?」
戸惑っている私に孫娘が話しかけてきました。
<私、>
「え~、、
今回のお見積り金額は35万円になります。」
<孫娘>
「え~ッ!!
そんなに安いの?
じゃあ全然達成出来ないじゃないですか!
何でですか?」
すると店長が始めて口を開きました。
<店長>
「おいおい、優香!
いいじゃないか。
ウチも安くやってもらわなきゃ困るんだから。。」
アッ!優香って呼び捨てにした!やっぱり気になる。。
重大な場面でまたしても店長と孫娘の関係が気になってしまう不純な私。。
しかし孫娘は私の手をすかさず取って
<孫娘>
「もう一度シャッターの仕様とか実際に見て説明してくれますか?」
と強引に私をシャッターの前まで連れていきました。
怒涛の女性営業マンへと変貌した孫娘
改めて店舗入り口のシャッターの前に3人集まりました。
<孫娘>
「トラさん、店舗シャッターって私スゴク高いと思ってました。
ホントに15万円で大丈夫なんですか?」
そこで私は先ほど記述した住宅用シャッターで賄えてしまう内容を孫娘に説明しました。
<孫娘>
「ええッ!!
でも、、ここに何か電気のスイッチみたいなのがあるけど、
これ何ですか?」
<私、>
「ああ、、この既存のシャッターは当初電動シャッター仕様でした。
しかし途中で壊れてしまい現在は手動で開け閉めしているようです。
店長さん、、そうですよね?」
、と、無口な店長に問いかけると、
<店長>
「ええ、、その通りです。
何年か前に壊れてしまいまして、、
それからはズット手動で開け閉めしています。」
すると孫娘は納得のいかない表情を浮かべた後
<孫娘>
「見落としちゃダメですよ!
ちゃんと現状復旧で電動シャッター仕様で見積もってください!」
<私、>
「いや、、私ももちろん分かってはいたんですが、、
電動シャッターにするとメーカーの責任施工となります。
なので一気に金額が上ってしまいます。
詳細は省略しますが。。」
<孫娘>
「ダメですッ!
ちゃんと電動シャッターでお願いします。」
私も店長も孫娘の怒涛の圧力に押され何も反論出来ませんでした。
【自由の女神】店舗改修工事の行方
続いて今度はウッドデッキのところに3人集まりました。
ここでも、、
<孫娘>
「なんで部分補修なんですか?
直した部分と新しくやり替えた部分で色も違っちゃいますよ!
このお店は開店時から内装デザインにすごく力を入れてたんです。
だから安値層のお客さんが来るお店じゃないんです。
だからお金が無いんでウッドデッキを半分だけ補修しました、、
みたいなのは大きくイメージダウンになります!
シンちゃんだってイヤでしょ!?
足元からちゃんとしないとお客さんどんどんいなくなっちゃうよ!」
、ということで、、
ウッドデッキも部分やり替えではなく全面やり替えとなりました。
店長は終始無言で孫娘に対して何か意見を言うことはありませんでした。
不思議だなあ、、共同経営者?元夫婦?そんなわけないよな。。
本当にただの幼馴染みだけの関係なのか?
なんだか気になってしまいモヤモヤしてしまいました。。
しかし気を取り直して再見積もりを作成しました。
<孫娘>
「どうですか?
いくらになりましたか?」
<私、>
「え~、、改めまして計算し直しました。
電動シャッターが28万円
ウッドデッキ全面やり替えで58万円
合計で86万円です。」
思わず店長の顔色が変わりました。
35万円が86万円と当初の2倍以上の見積りに納得がいかない様子でした。
<店長>
「いやッ、、
当初トラジロウさんが出してくれた見積り内容で問題無いですから。。
確かに優香が言うようにちゃんとやったほうがいいのは分かるけど。」
<孫娘>
「だからシンちゃんってダメなんだよ!
そういうミミッチイところ直しなよ!
だから結構イケメンだとか言われながら彼女出来ないんだよ!」
ナント反応したらよいか戸惑う私。。
そして顔を真っ赤にして、、でも何も反論できない店長。。
間髪入れずに、、
<孫娘>
「トラさんッ!聞いてくださいよ!
シンちゃんって結構イケメンでしょ!
だから女の子が寄ってくるんだけど、、
でもチョットだけ付き合うと
最初に思ってた人と違う、、
、、って振られちゃうんですよ!
決断力とか包容力とか、、全く無いんですよ!」
ここまで言いたい放題言っていいんだろうか。。
、ていうかスゴク気まずいんだけど。。
しかし私としてはここで86万円の契約が決まれば達成する訳です。
辛口の孫娘は今の私にとっては
契約の女神
なわけです。
しかし相変わらず納得のいかない表情で黙り込む店長。
最後に孫娘は意味深なセリフをはきました。
<孫娘>
「言っとくけどシンちゃん!
このお店はアタシにも意見する権利があるんだからね!」
え~ッ、やっぱりこの二人、何か関係が。。
次回>>第31話に続きます。
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