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こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第38話からの続きです。

このベンチャー企業へ転職してきてから過去最高の大型案件に直面しました。

しかし全然うれしくありません。。

なぜなら難易度が高すぎて契約後が相当大変そうだからです。

しかし松本親子に気に入られてしまい引くに引けない状況に。。

内心は断りたいけどそういう訳にもいきません。。




立ちはだかる超高難易度案件

前回の第38章で

営業マンは懸念事項を先に言え!

と言いましたが。。

もちろん何でもかんでもバカ正直に話せということではありません。

ある程度のカケヒキや体裁を保つことも必要です。

今回の松本邸はザックリですが2000万から3000万円くらいはかかりそうな超高額リフォームです。

その時の私はどこから手を付けたらよいか分からず内心かなり戸惑っていました。

しかしお客様に対してはあくまでも冷静な面持ちで、、

<私、>
「何かご質問など無いようでしたら本日はここまでとさせて頂きますがよろしいでしょうか?」

<松本息子>
「とりあえずは大丈夫です。。
見積りはどのくらいで出来そうですか?
結構かかりますか?」

<私、>
「大丈夫です。
もちろん一般的な木造住宅と違って多少はお時間がかかると思います。
ですがそんなにお待たせ出来ないと思いますので1~2週間以内にはお出し致します。」

と返答しました。

そして私は松本一家の大きな期待を背に現場を後にしました。

う~ん。。しかし大丈夫なんだろうか。。

工事請負契約の「負」が意味することとは?

それから数日後、東京西営業所会議がありました。

そこでいつものように各営業マンの案件確認が行われました。

私の番になり、私が言葉を発する前に長井所長が、

<長井所長>
「オイッ!トラジロウ!
なんか俺に相談も無しで超大型案件をやってるらしいじゃねえか?
勝手に一人で判断して契約すんなよ!
赤字になったらそのマイナス分はオマエが払うことになるんだぞ!」

<私、>
「申し訳ありません。。
まだ現地調査に行ったばかりでして。。
鉄筋コンクリート造の全改装リフォームでして。。
そのコンクリートの壁を解体して開口を広げたり、、」

<長井所長>
「いいか!リフォームにおいて契約はあくまでもスタートラインだ!
電化製品や衣料品などモノを売るのであれば売った時点で完結できる。
しかしリフォームはモノを売るのとは全く違う!
契約後にシッカリとこの案件は収められるという自信がなければ絶対にヤバいことになる。
クレームや粗利ダウンになるのなら契約しても意味がない!」

、と、嫌われ者のパワハラ長井所長が突然まっとうな発言をしたことに何よりも驚いた私。。

さらに長井所長は、

<長井所長>
「なんで建設業界では契約のことを
工事請負契約
というのか?なぜという文字が入っているか分るか?
完成品を確認出来ない状態で契約するからクレームになる確率が高い。
だから契約の段階で我々受注者側は一旦はけるってことなんだよ!
契約はあくまでもスタートラインにすぎない!
だから案件をしっかり見極めなければならないんだ。」

、、そんなこと分かってるよ。。

だからオレもこんな激ムズの案件は受けたくなかったんだよ。。

でも断れないし営業数字も追わなきゃいけないし。。

、と内心ではいろいろ呟きながらも反抗すると面倒臭いんで終始黙っていました。

<長井所長>
「かといって数字も上げないと来月小橋邸が解約になるんだろ?
そうしたらヤバいよな?わかってると思うけど。
俺は鉄筋コンクリート造の工事をやれる業者なんて知らね~からな。
やるんなら絶対に問題起こさね~よ~に死ぬ気でやれよ!」

、、ふざけやがって!

結局面倒も見ね~で言いたいこと言って終わりかよ!

、と心の中で叫びましたが。。

まあ、、世の中の上司って多分こんな感じの人が多いですよね。。

建築関係の仲間たちから情報収集開始!

私は車の運転中、誰かしら知人と電話をしていることが多いです。

もちろんハンドフリーを使っていますが。。

雑談から情報交換まで、いろいろです。

とにかく言葉で話すと、メールなど文章で伝達するよりも圧倒的に得られる情報が多いです。

そういうことも含めて私は交際範囲が子供のころから大変広かったと思います。

今回のような場合、頼れそうな知人に相談するのが一番です。

とりあえず私は、

大学の時の友人で工務店所属の大工だった福永(仮名)に相談を持ち掛けました。

さらに日建学院(一級建築士受験のための資格学校)で一緒に勉強中の森山(仮名)にも相談しました。

他にもいろいろと当たりましたが、、

この福永と森山の両者には大変お世話になりました。

福永は当時、千葉県の工務店に所属の一級建築士の優秀な大工でした。

私と同じ大学の建築学科を卒業し、なぜか一級建築士の優秀な大工になっていました。

私が会いに行くと言うと、こころよく迎えてくれました。

そこで今回の松本邸改装工事についてアドバイスをもらいました。

もちろん私も建築士ですから福永の丁寧なアドバイスのおかげで積算の仕方や工事の流れが見えてきました。

森山に関しては、父親が大工で森山建設という建設会社を営んでいました。

その会社を継ぐべく一級建築士取得を目指していました。

森山には鉄筋コンクリート造にも対応出来る職人を紹介してもらえないかなど相談しました。

それから数日間が経過しました。

私は福永からのアドバイスを元に積算方法や工事工程などを導き出しました。

さらに森山建設を新光クリエイトに業者登録させ、鉄筋コンクリート造にも対応出来る職人を手配できるようにしました。

他にも多くの知人ネットワークを駆使して、何とか2週間以内に松本邸改装工事の見積りを完成させました。

まあ、、これってホントにスゴイことなんです。。

なぜって、、

今回算出した松本邸の見積り金額2800万円は、

東京西営業所過去最高見積り金額でした。

今までの最高記録が工事請負金額で1600万円とのことでしたから、、

大幅に記録を更新したわけです。(契約になればの話ですが。。)

報奨金制度の住宅系営業マンの真相

ここまでの一連の流れをみて

何だか順調に行けそうですね?

と思われるかもしれませんが。。

そう簡単にはいきません。。

余談ですが、、

住宅系の営業で報奨金制度(歩合給制度)の会社は相当数あります。

私は固定給系の会社よりもこういった実力主義の給料体系に憧れてこのベンチャーに転職してきたわけですが。。

しかし実際はそんなに甘いものではありません。

私が転職してきたこのベンチャー企業は

外交員報酬制度

だったため、基本給が15万円しかありません。
(基準ノルマ未達だと8万円になります。)

なので歩合を稼がないと生活が成り立ちません。

当時のベテラン営業マンの給料イメージはというと、

月給15万円と歩合給が25万円で月給40万くらい

といったイメージです。

その歩合25万円の12カ月分合計300万円は営業マンが自分で確定申告をする流れになっていました。

さらにこういった会社の場合は、

赤字になったら自分持ち

という厳しい現実があることも忘れてはなりません。

えっ、、会社員なのに借金を背負わされるの?!

と思うかもしれませんが、、

実際に他の会社でもそういったシーンをよく見かけてきました。

今回私の松本邸が2800万円で契約したとしても、、

いろいろなミスやトラブル、さらにはクレームなどで原価コストが3000万円かかった場合、

その赤字分の200万円を会社に払わなくてはなりません。

そういったこともあり、、

転職サイトや転職エージェントなので

稼げます!住宅業界の営業マンで一花咲かせましょう!

などと求人募集してもなかなか人材を確保出来ないのです。

世の中そんなに甘くないことをみんな分かってるんでしょうね。。

、ということで。。

とりあえず余談が長くなってしまいましたが、、

次回、松本邸に見積りを提示しにいきます。

はたして契約になるのか。。

それともまた新たなる展開が待っているのか?

次回>>第40話に続きます。

※ベンチャー企業奮闘記は毎週日曜日更新です!


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