こんにちわ。トラジロウです!
前回>>第23話からの続きです。
新人猶予期間最終月に突入して12日が経過しました。
あと18日で全てが決まります。
退職して新たなるスタートを切ることになってしまうのか。。
しかし転職活動などは一切していません。
なぜならこの会社で絶対に結果を出したいと思っているからです。
前回、住宅業界で培ったクレーム対応術を駆使して中島さん(クレーム客)との関係をギリギリ保つことが出来ました。
そうはいってもクレーム案件ですから引き継いでから大変面倒くさいことになっています。
クレーム顧客引継ぎから10日経った現在の状況
中島さんは一応私には一目置いてくれてはいるものの会社に対しては塩対応を続けています。
特に伊沢課長に対する怒りは全く納まる気配を見せません。。
伊沢課長はお客様の意向をしっかり確認せずにキッチンなどの仕様を適当に決めて発注してしまっていました。
まあ、、無理やり今月中の引渡しを間に合わせるためだったんでしょうけど。。。案の定
今さらキッチンとお風呂の仕様を変更しろと言われました。
結局私の説得もあり、お風呂の変更は無しになりましたがキッチンは変更することになりました。
しかしキッチンは既に現場に入ってしまっています。。なので
キッチンをもう一回取る分は弊社の赤字となる訳です。
私のセイではありませんが担当である以上全部ケツを拭かなければなりません。。
再発注したキッチンは今月末ギリギリに入る事にはなりました。
しかし他の取合い部分も含めて全て納めて引渡さなければなりません。
私はこの現場に付きっ切りなので現状契約活動どころではありません。。
もし今月末の引渡しが出来なかった場合は訴えると脅されています。。
一番ツラいのは職人(業者)たちに現場のカギを預けられないことです。
当初、私一人で毎日朝と夕方に現場のカギを開け閉めするのは無理だと訴えました。
そのかわり職人(業者)ではなく弊社の社員が開け閉めすると言ってしまいました。
しかし考えてみれば私はこの営業所で一番下っ端な訳です。
私の代わりに誰か鍵の開け閉めをさせる人を指名する立場にありません。。
結局ほとんど私が開け閉めする結果となってしまいました。
残り18日というのに今月はまだ20万円程度しか契約出来ていません。。
あと80万円契約しないとジ・エンドです。。
不在着信で再び甦る淡い記憶
営業所に戻った私は席に座ってぼんやりと虚脱感に浸っていました。
ポケットから携帯電話を出して机の上に置くと不在着信を知らせるランプが点滅していました。
携帯の画面には
『石井優香』
と表示されていました。
優香さん、、また会いて~なあ。。
この会社に転職してきてから何一つイイ事など無かった私。
現在は、まさに「風前の灯火」といった悲惨な状況。。
思い返せば、、
ここ8ヵ月間何の成果も出ずパワハラ所長に翻弄され続けた日々でした。
そしてトドメは超クレーム案件の引継ぎ担当。。
孫娘の不在着信のランプを見て一気にこれまでの淡い記憶が蘇ってきました。
唯一プラス?、、といえばこの孫娘と知り合ったこと、
そして彼女とダイニングバーで過ごした僅かな時間でした。
今は女のコトを考えてる場合じゃない。。
今月は全てを捨てて最後まで契約に没頭するんだ!
今すぐにでも孫娘に折り返し電話したい気持ちを押さえて、、
そう心の中で自分に言い聞かせました。
その後しばらくして、
私は営業所の外へ出て駐車場に向かいました。
そして車の中に入った私は周りに人がいないことを確認しました。
先ほど心の中で自分に言い聞かせた言葉とは裏腹に、、
気が付くと私は孫娘に折り返しの電話をしていました。
すると3コールほどで
<孫娘>
「もしもし、、あっ、トラさんッ!
折り返しくれたんですね!
正念場の大切な時にごめんなさい。。
でも、、ずっと気になっちゃって。。
あれから契約取れました?
今月クリア出来そうですか?」
<私、>
「あっ、、すみません。。
ホントは今月ちゃんと達成して、、
優香さんに報告しようと思ってたんですが。。」
<孫娘>
「あ~ッ!!
もしかして私の声が聞きたくなっちゃったんですかあ、、
、、ていうか調子悪そうなトーンですね。。
もしかしてうまくイッテないんですか?
そんな時こそ息抜きも必要ですよ!」
<私、>
「今月は200万円契約した状態からのスタートだったのでイケると思ってたんですが。。
伊沢課長のクレーム客を引き継がされてしまって大苦戦してるんです。
毎日毎日、、朝昼晩と翻弄されていまして。。
気が付けば今月12日経過してわずか20万しか契約出来てません。。」
<孫娘>
「じゃあ今晩か明日の夜か、、
私はいつでも空いてますよ!
また自由の女神で飲みましょう!」
<私、>
「、、そうですね。。
、、しかし、、
こんな状態で優香さんと会って良いのだろうかとも。。」
<孫娘>
「そんな状態じゃあ集中出来ないでしょ!
さあッ!頭切りかえて飲もうよ!
それでまた新しい気持ちで頑張ればいいじゃん!
トラさんッ!元気だして!ねッ!!」
、、ということで、
美女に弱い私は流されるまま翌日の夜孫娘と会うことになりました。
自由の女神の店長と孫娘の不思議な関係
そして翌日の夜7時に営業所を出た私は長井所長に呼び止められました。
<長井所長>
「オイッ!トラッ!
オマエの人生あとわずかっていう時にどこへ行くんだ?
まさかもう帰るんじゃね~よなあ?
言ってみろ!」
相変わらず鼻の利く嫌なヤツだなあ。。
と思いながらも仕方なく、
<私、>
「大変申し訳ありません。。
今日はどうしてもちょっと用事がありまして。。」
<長井所長>
「とにかくオマエの人生だからどうでもイイけど。。
オンナにウツツを抜かすなよ!
集中する時はしっかり集中してやり切れよ!」
<私、>
「いやッ、、
オンナとかって、、全くそういうのありませんから。。
私も今は集中して、、今月達成のことだけしか考えられません!」
しかし何でこんなに鼻が利くんだろう?
オレの心が透けて見えるのか?
ようやくパワハラ長井所長を振り切ったあと急いで自由の女神へ向かいました。
前回一時間以上遅刻してしまい孫娘を悪酔いさせてしまった私。
今回は約束の19:30に何とか間に合いました。
自由の女神の正式名称は
Statue of Liberty
というダイニングバーです。
ブログ上英語表記が面倒なので自由の女神としています。
私は前回のことを思い出していました。
私が大幅に遅刻したため、孫娘は待ちくたびれたのか?
かなり悪酔いしてしまいました。。
そして最後は寝落ちしてしまった訳ですが。。
その時現れた謎の店長は孫娘のことを
「優香!」
と呼び捨てにしていました。
まさか彼氏の訳ないよなあ?
だったら男と二人で飲みにいくわけないもんな。。
結局、あの時孫娘は起きる気配が全くなかったことと
あの謎の店長が、
「彼女は朝までここで寝かしておきます。」
と言ったため私は孫娘を自由の女神に預けて帰りました。
私としてはあの店長のことがスゴク気になっていました。
そうこうしているウチに孫娘が店の前に現れました。
<孫娘>
「トラさん!こんばんわ!
今回は遅刻しないでちゃんと来てくれましたね。
良かったあ、、」
<私、>
「前回はホントに大変申し訳ないです。。
それでは中に入りましょうか?」
そして私と孫娘は自由の女神の中に入って行きました。
すると、、
「いらっしゃいませ!」
という掛け声とともにあの店長がこちらを振り返りました。
<孫娘>
「こんにちわ!
アッ!進ちゃん!
今日はホールに出てるんだあ。」
しっ、、シンちゃん?!
この2人いったいどういう関係?
次回>>第25話に続きます。
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