こんにちわ。トラジロウです!
前回>>第46話からの続きです。
とりあえずは業者決定兼設計申込が完了しました。
そして私も営業所も首の皮一枚で繋がりました。
あとは長井所長がこの仮契約を本契約扱いとして本社に認めさせられるかがカギです。
認められなければ私は同社を退職して転職活動に突入せざる負えません。。
今回の仮契約で達成扱いとなるのか?
無事に仮契約(業者決定兼設計申込みのことを言います)を完了して申込金140万円も確保することが出来ました。
松本邸を出て車で営業所に戻る車中で深野係長が、
<深野係長>
「トラちゃん、とりあえずはオメデトウ!
これで営業所もトラちゃんも達成になればいいんだけど。」
<私、>
「有難うございます。
深野係長がこの仮契約という裏技を繰り出さなかったらジ・エンドでした。。
さすが経験が違いますよね。」
<深野係長>
「まあ、、俺はトラちゃんより2年ほど長くこの会社にいるからね。
同行して何の役にも立たないんじゃ格好つかないからね!」
やがて営業所に到着して中に入ると、、
東京西営業所内の空気が大変重苦しいことに気づきました。
なんだ。。この重苦しい空気は。。
長井所長の電話する声だけが営業所内に響いていました。
<長井所長>
「いや、、なんでダメなんですか?!
申込金だって140万円振り込んでくれるって確約も取れてますし、、
本当は今日本契約の予定が不意にお父さんが入院してしまったために、、
ちょっと、、部長!聞いてくださいよ!
部長!ちょっと、、」
電話の感じで何が起こっているかは想像がつきました。
その時、我々に気付いた長井所長が、
<長井所長>
「おお、、居たのか。。
2人ともオメデトウ、、って言いたいところだけど。。
今、聞いてただろ。。
本社の取締役総務部長の相原さんが仮契約はあくまでも仮契約だって。。
だから本契約扱いとして認められないって。。」
<私、>
「えっ?!、、なぜダメなんですか?
本来であれば契約出来るのに、、
お父様が入院して契約書にサイン出来ないから、、
やむおえず本契約は来月ということになったんじゃないですか。。」
最大の難敵!自己保身の相原総務部長
<長井所長>
「う~ん、、しかし、、
本社の相原部長は厳しいからなあ、、
もし今回の仮契約を認めて万が一本契約にならなかった場合、
当然トップの相原部長の責任が問われることになる。
だから、、」
<私、>
「自己保身のために確定ではない仮契約を認めたくないってことなんですね?
結局は相原部長もサラリーマンってことですよね?」
ここまで頑張ってきて、、
しかも契約間違いないし不可抗力でこうなったのに、、
相原部長が自己保身で今回の契約を認めないことに私の怒りは頂点に達していました。
<長井所長>
「オイッ!、、トラジロウ!
軽はずみにそんな口を利くんじゃない!
相原部長はおそろしい人だ。
本社でもメチャクチャ恐れられている。
睨まれたら終わりだぞ!」
<私、>
「長井所長まで何を言ってるんですか?
本社の部長だろうと何だろうと、
いずれにしても相原部長が認めなければ私はこの会社を退職します!
そして転職活動を開始します!
だって今までこれだけやってきて、、
もうこれ以上無駄に、そして理不尽に翻弄されるのはゴメンです。」
、と、長井所長の目を見つめてキッパリと言い切りました。
だってそうですよね?
これまでベンチャー企業奮闘記を読んでくれている読者様であればわかってもらえるはずです。
これ以上この会社に留まっても何の価値も見い出せませんよね?!
すると今まで黙っていた深野係長が、
<深野係長>
「トラちゃんの気持ちがすごく分かります。
彼は本当に今まで前向きに頑張ってきたと思います。
ここで彼が退職してしまっては東京西営業所としても大損失です。
何とか相原部長を説得出来ないのでしょうか?」
<長井所長>
「いやっ、、それは無理だ。
さっきの電話のあの感じだと。。
う~ん。。」
と言って黙り込んでしまいました。
オイオイッ!オレたち部下にはあんなに威勢がいいのに!
相原部長には何も言えね~のかよ!少しは威厳を見せろよ!
パワハラ長井所長が本社の相原部長に何も言えないことに大きな憤りを感じました。
今回の仮契約の扱いをどうするのかに関しては本社の相原部長にかかっています。
我々の上司である長井所長がこれ以上意見出来ない以上、
私も東京西営業所も今月未達成でジ・エンド確定です。
いい加減に嫌気がさした私はこれ以上抵抗することをヤメました。
だって、もうどうしようも無いですからね。
会社って立場やセオリーがイッパイあって杓子定規な縦社会です。
なので今回の件で私が相原部長に直接電話するのはおかしい訳です。
長井所長は机に座って下を向いたまま落ち込んでいました。
そこにいつものオラオラな感じは一切ありませんでした。
深野係長もあきらめたのか?。。
それ以上言葉を発することはありませんでした。
もはや風前の灯火?見知らぬ番号から意外な入電!
すぐさま私は退職願いの書き方を模索し始めました。
いよいよ退職して転職活動かあ。。
しかし私には一つだけ心残りなことがありました。
それはここ一カ月以上に渡り、ずっと携わってきた松本家族のことです。
松本様ご家族は数多いリフォーム担当者の中から私を選び、、
そして私たちのために無理して仮契約締結と140万円もの大金を用意してくれたのです。
しかし私が今月達成出来なかったので退職して転職してしまったら。。
私はそんな松本様ご家族を裏切ってしまうことになります。
余談ですが、、
皆さんは会社を辞めたいと思ったことはありますか?
もしそう思ったとしても様々なシガラミがあって簡単には辞められないですよね?
現代では退職代行というものが脚光を浴びています。
これは退職代行に頼めば即座にその日から会社に行かず、誰とも話しをせず会社を退職できるというものです。
※退職代行は☟下記の記事を参照ください。
>>評判の退職代行が失敗しない理由
一般的サラリーマンや飲食店等の従業員で退職後のシガラミが無ければ退職代行を利用してもよいと思います。
しかし今回のように住宅業界の担当者においては人と人との信頼関係や絆で顧客と繋がっているため、
心情的にこういった退職代行を利用しにくいところがあります。
そのため会社を辞められなかったり、、
もし辞めると会社に言えば、
「オマエは人間として最低だ!オマエを信頼して大金を投じてくれたお客さんを裏切るんだな!」
などと罵倒を浴びせられたり引き留められたり、、
住宅業界の営業マンって辛いですよね。。
少々話がそれましたが、、
結局史上最悪の月末最終日となってしまいました。。
私は2時間ほど誰とも話すことなく事務処理を行いました。
長井所長も完全に自分の死期を悟ったかのようにずっと気落ちしたままの状態でした。
「お疲れ様です!帰ります!」
と言う私の言葉にも何の反応もありませんでした。
帰りの車中の中で私はいろいろと今までのことを考えていました。
結局苦労バッカリで何の成果も出せなかったなあ。。
松本さんのこと考えると辞めずらいよなあ。。
そんなことを考えながらセンチメンタルな気分に浸っていると、、
突然私の携帯が鳴りました。
誰だろう?
携帯のディスプレイには、
090-3715-××××
見慣れない番号が表示されていました。
とりあえず車を脇に止めて電話に出ました。
<私、>
「もしもし、トラジロウです!」
すると、、
<電話の相手>
「トラジロウ君か?新井です。新井光です!」
んんっ!!、、新井、、光、、
もしかして、、
新光クリエイト社長の新井光ってこと?!
なんと新光クリエイトの社長が直に私に電話をかけてきました。
次回>>48話に続きます。
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