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 こんにちわ。トラジロウです!

前回>>第36話からの続きです。

担当エリアを持っても相変わらずゴミ案件に追われる日々。

この会社に転職してきてから未だに何の光も見い出せません。。

達成しても何も状況は好転しません。。

そんな中、窓ガラスをペアガラスに交換したいという松本邸へ行きました。

しかしその住所には同じ【松本】という表札の大きな家が2棟建っていました。


どっちの松本さんが今回のお客さんなんだろう。。




とりあえずは新しい方の松本邸へ!

道路向かって左側の松本邸は、おそらく鉄筋コンクリート造の一戸建てで築30年くらい。

向かって右側の松本邸は築浅(1年から3年位?)で木造サイディング仕上げ。

どちらも東京都内にしては大きなお宅でした。

私は右側の築浅の松本邸のインターフォンを押しました。

するとインターフォン越しに


<松本さん>
「どちら様ですか?」


<私、>
「わたくし新光クリエイトのトラジロウと申します。
本日はリフォーム工事の件でお伺い致しました。」


<松本さん>
「ああ、、お待ちしておりました。
今行きますので少々お待ちください。」


、ということで商談がスタートしました。

その後私は松本邸の中に入るとキッチンの方に招かれました。

そしてキッチンの窓のところを指さした松本さんは


<松本さん>
「このキッチンの窓が冬場はすごく寒くて結露もひどいんです。
なのでペアガラスに交換すれば大分改善されるかと思いまして。。」


<私、>
「承知いたしました。
ペアガラスに交換ですね?
他の窓は大丈夫ですか?」


<松本さん>
「ええ、とりあえずはこの窓だけで大丈夫です。」


オイオイ、、キッチンの窓だけ?。。


まとめて10カ所くらいあれば結構な金額になるのに。。


いつものゴミ案件と違って淡い期待を抱いていただけにかなりガッカリしてしまいました。。

全てのお客様に真摯に対応してチャンスを広げる

余談ですが、、

リフォーム業界では、


小さな工事に大きなチャンスが眠っている。


などと常に言われているかと思います。

それは確かにその通りです。

私もゴミ案件ばかりヤラサレているわけですが。。

パワハラ長井所長からは常に、


「大切な案件をオマエに託してんだぞ!
小さい工事だからって適当にやったらタダじゃおかね~!
今後はオマエに一切案件やらね~からな!!
よ~く覚悟してノゾメヨ!」



、、と脅されてきました。。


最初に小工事を依頼して、良かったら次回は大きな工事を頼む


、、確かにそれも事実です。。

しかし私は今まで数多くのゴミ案件をコナシテきましたが。。

究極のゴミ案件が多すぎてそんな美談など一つもありません。。

まあ、、手摺り一本のはずが二本になったりとか、、

小さく広がることはありますが。。


それはそうとして。。


私はお客さんが話を聞きたい素振りを見せた場合は時間を惜しまず精一杯レクチャーをしてきました。

こういった住宅リフォームの営業マンは異業種からの転職者が多く、


住宅業界に長く携わってきた営業マンは少ない


という現実があります。

今回の松本さんは技術職系の会社員で建築に大変興味を持っている様子でした。

なので私はペアガラスと二重サッシの違いや金額、、

さらにはペアガラスに変更する場合の具体的な方法やそのメリットやデメリットなど。。

いろいろな事をわかりやすく説明しました。

松本さんはハウスメーカーでこの家を建ててまだ一年ということでした。

しかし当初からハウスメーカーの担当営業マンと話しの食い違いやトラブルの連発で相当苦労した様子でした。

未だに手直しやクレームに対する値引き交渉など継続中とのことでした。

松本さんが熱心に建築関連の質問をいろいろしてきたため気が付くと一時間以上が経過していました。

特に、そのハウスメーカーの担当者が相当ダメだったらしく新築時の事についても質問されました。

終盤に松本さんから放たれた以外な言葉






私も晩年は注文住宅の営業マンとして従事してきましたが。。
(CP3で綴りますので乞うご期待!)

実際、住宅業界の営業マンは相当な知識と経験、さらには様々な事に対する対応能力が必要です。

なので、


一生懸命頑張ったから、、


寝る間も惜しんで時間を費やしたから、、


、、といって報われる仕事ではありません。。

そういった理由からウツになったり、、

会社を辞めてしまったりした住宅業界の営業マンを何人も見て来ました。
(私も当時ギリギリまで追い込まれました。。)

実際に松本さんもその辺のことは良く理解しているようでした。


<松本さん>
「いや、、
トラジロウさん、ホント申し訳ないです。
今回は窓ガラスの交換の件で来てもらってるのに。。
この家を建てる時から始まった一連のトラブルの相談に乗ってもらっちゃって。。
でも、、
その担当営業マンは日産自動車から転職してきた人だったから建築に関しては全く無知でしたね。」


<私、>
「正直、住宅業界は異業種からの転職者が多いです。
私は建築に関しては知識と経験がございます。
せっかくご縁があって本日こうして訪問させて頂いている訳です。
少しでもお役に立てればと思います。
ご遠慮なく何なりとご相談ください。」




さらに30分程相談に乗っていると、、




<松本さん>
「トラジロウさんってホントに建築詳しいですね!
実際に経験や知識があっても説明がうまく出来なければ意味がありません。
トラジロウさんは
素人でもわかるように目線を下げてザックリとイメージ出来るように説明してくれる。
これってホントにスゴイと思います!
今までこの家の事でハウスメーカー側の人たちといろいろ話しましたが、、
納得のいく説明をしてくれたのはトラジロウさんが初めてです!」


<私、>
「有難うございます。
おっしゃる通りだと思います。
知識と経験があっても素人のお客様が理解出来なければ全く意味がありません。
私はお客様から
初めて全貌がザックリと把握できた!
と言われることは多いです。」


<松本さん>
「そうでしょうね!
ホントに私もそう思います。
実はそんなトラジロウさんに折り入って相談なんですが。。」




、と、突然松本さんが真剣な表情で呟きました。




<松本さん>
「隣に建っている家なんですが私の実家でして。。
実はオヤジが家を全改装リフォームしたいって言ってまして。
オヤジは言い出したら即実行の人なのでホントにやることになると思います。
ただしオヤジは脳梗塞をやって左半身が不自由なので現地調査等で業者が多数出入りするのを嫌ってます。
なので息子の私が厳選してリフォーム会社を決めるように言われているんです。」


<私、>
「隣も松本さんという表札でしたけどそういうことだったんですね。
ちなみに鉄筋コンクリート造の建物ですよね?
築年数は30年くらいでしょうか?」


<松本さん>
「さすがですね。
実家は鉄筋コンクリート造の建物です。
築年数は確か32年とかです。」




鉄筋コンクリートの家なんてヤッタことないぞ。。


しかもナマジ金持ちそうだから要望も細かそう。。


、、大丈夫なんだろうか。。


すると間髪入れず松本さんが電話を取りました。

実家にかけている様子でした。


<松本さん>
「ああ、オヤジ!
今リフォーム会社の人が来てくれてて、、
その担当者の方がスゴクしっかりしていてイイ人なんだけど。。
今からオヤジのことろ行ってちょっと見てもらってもいい?」


そして電話を切った松本さんは、


<松本さん>
「トラジロウさん!
オヤジの許可が出ました!
お時間大丈夫であればちょっと見てもらってもいいですか?」


私はその後、隣の松本邸に移動することになりました。

実際の私はこの会社に転職してきてから最高でも100万円くらいのリフォームしかやったことがありません。

末期ガンの小橋邸は200万円ですが実際は上田営業マンの案件なので。。

しかし引くにも引けず。。


鉄筋コンクリート造であの規模って想像もつかない。。


全改装したら2~3000万円位はイクよな?!


大きな不安を抱えながら。。


次回>>第38話に続きます。

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