こんにちわ。トラジロウです!
前回>>第➄話からの続きです。
転職して一か月半が経過しました。。
しかし相変わらず元ヤン長井所長との関係は一向に改善されず悪戦苦闘の日々を送っています。
そんな中、同期会があり他営業所にバラバラに入社している仲間たちといろいろ話し合いました。
転職は成功か?失敗か?同期たちの見解は?
6月から8月にこの会社に転職してきた同期たちとの飲み会がありました。
私は8月1日入社でして、当初2日間だけの研修がありました。
今回はそこで仲良くなった仲間たち限定での飲み会で7人が集まりました。
同期の仲間たちが前職を退職した理由や、この会社に転職してきた理由は実にさまざまでした。
ちなみに転職して成功だったと言う同期が2人。
私を含め転職して失敗、、とまでは言わないけど苦戦している同期が5人いました。
転職は成功か?失敗か?
については、やはり以前書いたように所属した部署に大きく起因しているようです。
成功と答えている2人は大宮営業所と所沢営業所に配属された社員でした。
大宮営業所と所沢営業所は大変市場が良好で、なおかつ各責任者の中里所長(仮名)と木島所長(仮名)は評判も人柄も大変良い所長でした。
一方で私の東京西営業所の長井所長に関しては、同期からも
「トラジロウさん、、大変だよね。。長井所長って昔ワルで有名だったんだろ。。目つきも悪いしオレも会ったことあるけど苦手だなあ。。」
、、と言われてしまう始末。。
他にも同期のみんなから驚かれたのは
「えっ!!トラちゃん未だに担当エリア持たせてもらってないの!?だってトラちゃん経験者でしょ?建築士だって持ってるし。。」
「俺なんか未経験なのに入社一週間後に所長が担当エリアを持たせてくれたよ!」
「なんかトラさんってツイテないですね。。オレも東京西営業所だけは絶対ヤダなあ。。」
、、とサンザンな言われようで仲間たちから大変同情されてしまいました。。(^^;)
長井所長からの過酷なパワハラ指令!
そんな同期たちとの飲み会を終えて予想以上に私の現状が過酷だという事を再認識させられた翌日。。
<長井所長>
「オイッ!トラジロウと柏木さん!ちょっとこっちへ来い!」
、、と朝一から長井所長の机の前に呼び出されました。
イヤ~な気持ちで私と私より先輩新人の49歳の柏木さんが長井所長の机の前に立つと、、
<長井所長>
「君たちさあ、、全く成果出てないけど大丈夫?基本給15万じゃ生活できないっしょ!もうこの会社辞める?!」
どう返答したら良いのかわからず沈黙する私と柏木さん。。
その後もケチョンケチョンにケナサレまくり、、
そして徹底的に罵倒され。。
私と柏木さんが完全に戦意喪失したその時、
<長井所長>
「今日これから100件飛び込み営業して何か契約取ってこいよ!
契約取れるまで帰ってくんなよ!
どこをどう訪問したか?誰と何分話して結果どうなったとか?
全部きっちりメモしとけよ!
ウソつくんじゃね~ぞ!
あとで全部ウラ取るからな!」
可哀そうな私と柏木さんは何も言い返すことも出来ず、、
9月半ばで、まだまだ灼熱地獄の炎天下の中に飛び出していきました。
気温37度!灼熱地獄の飛び込み営業!
この日は特に暑く、、
温度計を見るとナント!37度を示していました。。
当時の私よりもずっと年上で49歳の柏木さんは心臓に持病があり、すごく辛そうでした。
そもそも私がこの会社に転職を決めた理由は
合理的な手法で他社を圧倒する次世代システム
、、というところに大変共感を受けたからです。
今から15年以上前の当時は
「苦労は美学」
とされ、建築建設業界では非合理的な根性論や理不尽さを甘んじて受けるのが常識とされている風潮がありました。
なので、そんな建築建設業界の悪しき風習と縁を切れると思ったからこの会社に転職してきた訳です。
それはそうと、、しかし、、
飛び込み営業ってメチャクチャ効率悪いです。。
まさしく非合理的時代の代名詞!
過去の産物と言っても過言ではありません。。
しかし文句を言っていても仕方が無いので、とりあえずは外壁や屋根などの外観から見える部分が劣化しているお宅を訪問してみました。
ピンポーン!
、、と何件も呼び鈴を鳴らしましたが誰一人出て来ません。。
そうこうしていると、、
ようやく一件のお宅で反応がありました。
「どなたですか?」
<私、>
「突然失礼致します!わたくし新光クリエイト株式会社のトラジロウと申します。
ただいま外壁がかなり劣化しているお客様に外壁塗装キャンペーンのお知らせで訪問させて頂いております!」
、、と説明をすると、、
「わるいけどもう来ないでくれませんか?もし外壁塗装とかする時は自分で探しますから!
もうオタクみたいな業者が年中インターフォン鳴らすんでいい加減にウザイんです!
もう結構です!」
、、とまあ、こんな感じで全く話になりませんでした。
結局夕方までで100件どころか60件くらいしか訪問出来ず。。
(実際に話せた(インターフォン越し含む)お宅の件数)
たまに超ヒマそうなオジイチャンとかに捕まって長話しするくらいで何の収穫もありませんでした。。
今回のパワハラ指令により遂にトラブル発生!
当時まだ若かった私でも37度の灼熱地獄の飛込み訪問は大変過酷なパワハラ指令でした。。
ましてや心臓病の持病を持ち、生まれつきあまり身体が強くない柏木さんの体力は限界に達していました。
<柏木さん>
「トラジロウさん、、気を使って頂いてありがとうございます。
私のことは放っておいて自分のことに専念してください。。
私は今、、かなり心臓がバクバクして。。」
、と言った矢先、、
突然その場にウズクマッテしまいました。
その顔色はかつて私が見たこともないくらい真っ青で超ヤバイ状態でした。
<私、>
「ちょっと、、柏木さん。。マジでその顔色はほんとヤバイですよっ!!
もう中止にしましょう!
万が一こんなアホな飛び込み営業で命を落としたらバカらしいっすよ!
柏木さん!!柏木さん!!」
自分のみが犠牲になって問題を隠蔽するサラリーマン劇場
私の問いかけに一切答えず、さらにその場にうつ伏せに倒れ込んでしまった柏木さん。。
さすがにヤバイと思った私はスグサマ携帯電話を手にしました。
<私、>
「柏木さん!これから救急車を呼びますからね!しばらく頑張ってくださいね!」
すると、、倒れ込んで動かなくなっていた柏木さんの手が突然伸びてきて私の携帯電話を握りしめました。
<柏木さん>
「トラジロウさん。。ヤメテください。。ここで救急車なんて呼んだら、、
東京西営業所がマズいことになります。。」
<私、>
「この期に及んで何を言ってんですか?!
柏木さん!死んじゃうかもしれませんよ!」
<柏木さん>
「いやっ、、救急車なんか呼んだら、、私、、
、、もうこの会社に居れなくなる。。
救急車呼ばないでください。。私は大丈夫です。。」
、、といったやり取りがあり、、
結局私の車で病院に連れていきました。
柏木さんの強い意向で今回の件は一切会社には報告しませんでした。
でも、、
こういったシーンってサラリーマンあるあるですよね。。
明かに上司のパワハラや嫌がらせで体調を崩したのに、それが露呈すると自分が逆にパワハラ上司からトガメられる。。
だから自分の体よりもとにかく事態を大きくしたくない。。
まあ、、
日本のサラリーマンって、、こういった事が大なり小なり常にあるんだよなあ。。
、と、、
何もかもがイヤになってしまいました。。
あ~あ。。もうこの会社辞めようかなあ。。
、、しかし、、
これで話しは終わりません。。
さらなる悪のステップが待っていることを私も柏木さんもこの時はまだ知りませんでした。。
次回>>第➆話に続きます。
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